ご訪問ありがとうございます
横浜・黄金町のマンツーマン英会話「ツリーハウス」のレッスン風景を綴ります。
登場人物:
ビル:ボストン出身のアメリカ人。たまにボストンアクセントが出てしまう。
海子:アラフィフ生徒。ジャパニーズアクセントの矯正はほぼ諦めた。
海子:最近、ボストンのことを書いた本を読んでいるんですが。
ボストンのいろんな食べ物が登場します。
ビル:たとえば、どんな?
海子:まず、ロブスターでしょ……
ビル:おお!
海子:溶かしたバターとレモン汁をかけて食する、と。
ビル:うおお!
海子:あと、クラムチャウダーとか、ベイクトビーンズとか、デザートにはショートケーキとか、ボストンクリームパイとか……
ビル:くう~、た、食べたい!
海子:どれもボストンの名物料理なの?
ビル:もちろん!
実はボストンクリームパイはさ、このすぐ近くに、売ってる店があるんだ。
海子:うん、浜志まん(はまじまん)だよね。
公式ホームページはこちらです。レイアウトとかがちょっとアレなのですが、それも老舗の味ということで。
海子:ときどき食べたりするの?
ビル:いや、売ってるのは知ってるけど、実は一度も食べたことがないんだ。
海子:あ、そうなの? ならちょうどよかった。本を読んでたら無性に食べたくなって、買ってきてみました。本場モノと同じかどうか、教えてね。
ビル:ホント? Thanks! 今、お皿を出すよ。ささ、コーヒーのおかわりもどうぞ。
海子:こちらです。持ってくるあいだにちょっとへこんでしまいましたが、まあ気にせずに。
ビル:おお、見た目は本場のと一緒だ。イタダキマース。
海子:どう?
ビル:うん、まさにこの味! 記憶にあるのとまったくおんなじだ。旨ーい!
海子:それは良かった。アメリカンベーコンの二の舞にならなくてすんだね。(詳しくは以下を参照)
海子:中はほぼほぼクリームなんですが、全然しつこくないね。本場のは、もっと甘いのでは?
ビル:いや、全然そんなことないよ! この味だよ。
海子:同梱のカードによれば、ボストンクリームパイは、ボストンの老舗ホテル「オムニ・パーカー・ハウス」のベーカリーで生まれたそうです。
オムニ・パーカー・ハウスって知ってる?
ビル:もちろん! 伝統ある有名なホテルだからね。しょっちゅう前を通ったよ。
でも、中に入ったことはない。
海子:ないんだ!?
ビル:だって、あそこはボストン・ブラーミン(ボストンの上流階級)の砦みたいなホテルなんだよ。裕福なブラーミンが、一分の隙もない身なりで、すましてお茶を飲んでるようなところなんだ。
僕なんかが入っても落ち着けないよ。I'd feel very uncomfortable.
海子:あれ、ビル先生の一族もブラーミンだって言ってなかったっけ?
ビル:確かに両親ともブラーミンの血筋なんだけど、アイルランドの血も混じってるんだよ。僕の母方のおばあさんの父方の……(注:とか言ってたような気がしますが、間違ってるかも)が、アイルランド人なんだ。
だからあんなホテルにうっかり足を踏み入れようものなら、僕の体内を流れるアイルランド人の血が騒ぎ出して、とても落ち着いてケーキなんか食べてはいられないだろう。
海子:そういうもんですかねー。
ともあれ、ボストンクリームパイは美味でした。
ツリーハウスから歩いてほんの5分ぐらいですので、レッスンでビル先生のボストン訛り(リクエストするとやってくれます)を堪能し、帰りに浜志まんに寄って、ボストンクリームパイを買って帰るというのはいかがでしょうか。
ただし、毎週月曜と第1・第3火曜日は定休日なのでお気をつけ下さい。
ビル:ゴチソウサマデシタ!