経穴(ツボ)シリーズ
身体に点在する『ツボ』は、古来より心身のバランスを整える鍵とされてきました。
本シリーズでは、そんな経穴一つひとつの意味や働きをわかりやすく解説していきます。
① 基本情報
経絡名:足の太陽膀胱経
経穴名:胞肓(ほうこう)
国際表記:BL53
部位:背部(第2仙椎棘突起外方3寸)
② 名前の由来
「胞肓」は、「胞」は膀胱や生殖器を意味し、「肓」は臓腑の奥深い部分を示します。
膀胱・生殖器の働きに関わる背部の重要な経穴として名付けられたと考えられています。※諸説あります
③ 取穴
第2仙椎棘突起下縁の高さ、正中線から左右3寸外方に取ります。
腰仙関節上方、押すと重だるさや圧痛を感じやすい部位です。
④ 主治(適応症)
腰痛
下肢のだるさや冷え
泌尿器系の不調(頻尿、排尿困難)
生殖器系の不調
慢性疲労
⑤ 東洋医学的考え方
胞肓は、膀胱経下部で膀胱・腎・生殖器の気血の流れを整える背部兪穴です。
気血の滞りや腎気の不足があると、腰痛や下肢のだるさ、泌尿器・生殖器の不調として現れることがあります。
この経穴を整えることで、下焦の臓腑の気血循環を改善し、腰や下肢、泌尿器・生殖器の働きを支えると考えられています。
⑥ セルフケア
腰仙部を温めることが有効です。
蒸しタオルやカイロで5〜10分ほど温め、軽く腰や仙骨周囲を押すかマッサージして気血の巡りを促しましょう。
強く押す必要はなく、痛みが出ない範囲で行ってください。
⑦ まとめ
胞肓は、腰や下肢、泌尿器・生殖器の不調に関わる重要な背部兪穴です。
腰の重だるさや下肢の冷え、排尿や生殖器の不調を感じたときに意識してケアすることで、日常生活の快適さを支えることができます。
無理のない範囲でセルフケアに取り入れてみてください。