経穴(ツボ)シリーズ

身体に点在する『ツボ』は、古来より心身のバランスを整える鍵とされてきました。
本シリーズでは、そんな経穴一つひとつの意味や働きをわかりやすく解説していきます。

① 基本情報
経絡名:足の太陽膀胱経
経穴名:秩辺(ちっぺん)
国際表記:BL54
部位:臀部(仙骨裂孔外方3寸、殿部中央付近)

② 名前の由来
「秩辺」は、「秩」は整える、整列する、「辺」は周囲を意味します。
臀部周囲で下肢や腰の気血の流れを整える重要な場所として名付けられた経穴と考えられています。※諸説あります

③ 取穴
仙骨裂孔の外方3寸、殿部中央付近に取ります。
押すと臀部や腰の重だるさや圧痛を感じやすい部位です。

④ 主治(適応症)
腰痛
下肢のしびれやだるさ
坐骨神経痛
臀部の緊張や痛み
慢性疲労

⑤ 東洋医学的考え方
秩辺は、膀胱経下部で腰・臀部・下肢の気血を整える経穴です。
気血の滞りがあると、腰痛や下肢のしびれ、坐骨神経痛として現れることがあります。
この経穴を整えることで、腰や下肢の巡りを改善し、臀部・下肢の健康維持に寄与すると考えられています。

⑥ セルフケア
臀部を温めることが効果的です。
蒸しタオルやカイロで5〜10分ほど温め、軽く臀部や腰を押すかマッサージして気血の巡りを促しましょう。
強く押す必要はなく、痛みが出ない範囲で行ってください。

⑦ まとめ
秩辺は、腰や臀部、下肢の不調に関わる重要な背部兪穴です。
腰痛や下肢のしびれ、臀部の張りを感じたときに意識してケアすることで、日常生活の快適さを支えることができます。
無理のない範囲でセルフケアに取り入れてみてください。