今日はいよいよ「WHITE ALBUM-closing chapter-」の感想を書きたいと思います。
極力ネタばれにならないようにしたいですが、多少ネタばれになると思います。それ程印象に残る場面が多く、フルコンプした今でも引きずっている作品なので、是非一度プレイしてほしいですね。
「closing chapter」は付属校3年の冬を描いた“introductory chapter”の続編である大学3年の冬を描いた“closing chapter”、社会人1年目の冬を描いた“coda”による2部構成となっています。当然このゲームを堪能するには序章である「introductory chapter」をプレイしていないと話の内容についていけないと思いますので是非プレイしてください。
この章の舞台は、春希、かずさ、雪菜の友情が壊れてしまってから3年後の冬。
かずさが二人の前から姿を消して3年経ったにも関わらず、春希はかずさへの想いを捨てきれず、雪菜を裏切ってしまった罪の意識に苛まれています。
一方雪菜は近づくことも離れることもできず、互いの存在が互いを傷付ける一番残酷な距離を保ったまま精神をすり減らしています。
この章では、メインヒロインの一人・かずさがストーリーに直接関わることはなく、雪菜とよりを戻すのか、それとも三人の過去とは関わりのない別の女性を選ぶのかが焦点となります。
登場するその他ヒロインは、尊敬出来る上司であり女性としては可愛らしい「風岡麻理」、自分の状況はどうなっても春希の味方でい続けることを誓う「杉浦小春」、“女”を感じさせず今の春希にとって都合の良い女性「和泉千晶」。
共通ルートを含めてどのルートに行っても胸の締め付けられる展開になり、最終的にはハッピーエンドになるのですが、雪菜ルート以外は雪菜がつらい決断を強いられてしまうという雪菜ファンには痛すぎるエピソードが展開していきます。
ただし、他のヒロインを選択するとそのヒロインにも厳しく辛い展開が待っていて、それを乗り越えてようやくハッピーエンドになるのです。
どのルートも感動すること間違いないので、じっくりプレイしてください!
雪菜エンドを迎えた後、本シリーズの終章「coda」がスタートします。雪菜との関係を修復してから2年後の冬、春希が出張先で偶然かずさと再会するところから物語が幕を開け、5年前から続く三角関係に決着がつくことになります。
この章の雪菜は、今までの辛い経験とその後の春希との2年で女性として魅力的に成長しており、一方のかずさは、2人の前から逃げ出した5年前からまったく成長していません。
その為かエンディングも対照的になっており、両エンディングとも涙なく見る事が出来ないです。ここは是非プレイしてほしいので詳しくは書きません。
[ストーリー]
私的には 雪菜>かずさ>小春>千晶>麻里。
最後にした麻里にしても普通に面白いので、質の高さがうかがえます。千晶は予想していなかった展開でしたし、小春は彼女の健気さに涙しました。でも雪菜とかずさのシナリオの凄さはそれらを遥かに凌駕していて、今ま
でプレイしたどのゲームよりも、最近の小説・映画よりも感動した自分がいて驚きました。
「キャラクター」
私的には 雪菜>かずさ>麻里>小春>千晶
雪菜が私的に一番なのは当然として、健闘したのは麻里さんの3番です。キャラ的には凄く良いので、逆にいえばストーリーをもう少し感動的にしてほしかった気がします。もう少し会社の人間に物語に出てもらって…
他のキャラが重すぎる内容なので心のオアシス的な部分があるので楽しめたのですが…
総合評価的には当然の100点です。これだけのゲームはしばらく出ないと思います。これから何度もプレイするゲームになりそうです。