前の続き

 

今なら引きこもりを一番偏見を持って見ていたのは自分だってわかるけど。

 

そんな人になりたくないって嫌っていたから、憐れみを持って扱われたときに

反応するんだよね。

何とも思ってなければ別に、ひきこもってるって言われてもなんとも思わなかったはずだもの。

 

 

まぁ、小4ぐらいからそうなっちゃったらどうしようって思っていたから、

なるのも当然といえば当然か。

 

NHKの特集かなんか見て、私もそうなっちゃったら、、、なんて思ってるぐらいだから。

そういう要素が自分にあるのはわかっていたんだろうな。

 

高校ぐらいのときには、、就職しないで生きていってる人たちの本を漁ってたことがあったっけ。

はしごがあって、そこから落ちたらどうなるかわからないって思ってたからな。

今まで一応順調に登って来たけど、このままずっと上り続けなければならないのはきつい。

いつまでたっても降りられないのかって。

どうしていつも登っていなければならないんだろう、、、そうじゃないと生きられないのだろう。

 

 

就職したとしても、仕事しながら資格取らないと生きてけないって言われてたし。

就職するのがこんなに怖いのに、それからもずっと、ずっと上り続けなければならず、

頑張りには天井がない。1度でも失敗したらリストラされて首で、生きてけないぐらいに思ってた。

 

 

こんな自分は働けないだろうと思ってたから、自分の出来ないところをみせるのが怖くて、

バイトも就活もできなくて。大学の時に困ったっけ。

結局ダメな自分を見せられない、頼れない、が発動して卒論書けなくなって

留年してたりしたから、まぁ、そうだよね、って感じなんだけど。

(そもそも、自分が父親との関係をこじらせてるって分かったのは、大学3年か4年ぐらいの授業で。

卒論でシャーロットに出会って、あぁ、自分と同じことを抱えてる人だ、と思って親近感だったから、シャーロットに出会えたのはほんとに良かったんだ) ※シャーロット=シャーロット・ブロンテのこと

 

 

 

怒られるの怖かったし。人に話しかけられなかったし、みんな敵だと思ってたし。

こんな心理状態で就職したら、たぶん早晩うつになって離職することになるなぁ、と。
何か違う、普通と違う。

何かを見つけて違う心理状態にならない限り、就職してもこの感じはずっと続くだろうなって。

 

 

だから、「降りてゆく人生」 を謳ってたべてるに惹かれたんだよな。

降りていっても生きてゆける。弱さをつながりとして生きている彼らに惹かれて。

私もこういう場所で生きていけたらいい、って。

 

結局べてるに行くことはなかったけど、こういう場所があるって知れたのは本当に良かった。

※べてる=北海道の浦河にある、精神に障害を持つ人のための生活共同体のような場所