CLT
何年か前にビッグサイトで見た『CLT』で建物が建てられるようになってきました。
CLTとは、Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)の略で、板を直交方向に交互に積み重ねて接着した厚いパネルです。
欧州で開発された工法で、既にCLT工法で建物が建てられています。
日本の山には建材として使える木々がたくさんあり、山林の保全のためにも利用して循環させていかなければなりません。CLTは曲がった材など、製材には不向きな木材でも利用可能なこともあって、木材利用の促進に期待されています。
まだ建築基準法の整備中で、今は『時刻歴応答解析』という構造計算をしないと建物を支える構造としては使えませんが、平成28年には、『応力度計算』という方法でチェックして建てられるようになるそうです。
先日、愛媛県の担当者から欧州視察のお話をうかがいました。コンクリートより軽い建物にできる、建て方の日数が短いなど利点がある一方、欧州のように道路が広くない日本では運搬は大変そうですね。
どのくらい普及していくのでしょうか。
~福永~




