4.売るか貸すか?

使い道のない空き家を所有していると、維持費がかかる上に資産価値を落としてしまうので、多くの人は売って現金化するか、貸して収益を得たいと考えるはずです。
どちらにもメリットデメリットがあるので、よく確認しておきましょう。

売る場合の条件とメリットデメリット

極端なインフレが起きない限り現金の価値は下がらないので、売るメリットの1つは資産価値を下げないことであり、現金は所有していても維持費がかからず(むしろ預けることで利息を得られ)、使いたいときに使える流動性の高さも魅力です。

その代わり、売ることで発生する諸費用(仲介手数料、登記費用、クリーニング費用など)を考慮すると、空き家の価値と同じ現金を手にすることはできません。
つまり、価値よりも高く売れない限りは、売ると確実に目減りします。

また、住宅ローンが残っていると、諸費用を除いた売却金額と自己資金でローンを完済できることが条件になり、特にオーバーローン状態の空き家を売るのは大変でしょう。
他にも、共有名義の場合には共有人全員の同意が、家族名義の場合はその家族の同意が必要となり、代理して売るためには委任状が必要です。

貸す場合の条件とメリットデメリット

メリットはいうまでもなく、空き家という遊休資産が収益物件に変わる点です。
しかも、空き家で通常必要となる管理は、入居者が生活する上でも必要なことが多く、維持していく手間が大幅に省けます。

もっとも、借り手がいなければ貸せないですし、住宅ローンは賃貸を前提としていないので、ローンが残っている場合は金融機関の了承が得られるかどうか未知数です。
また、現状で内外装に不具合のある空き家は、修繕・リフォーム費用も発生します。
マンションであれば、管理規約で賃貸が許されるか確認も必要でしょう。

その他に、固定資産税等の税金や大規模修繕の費用は、維持した場合と同様に発生すること、徐々に資産価値は下がること、大家として入居者管理(委託は可能)が必要になることを踏まえ、家賃でプラスになる計算が成り立たないと難しいのも確かです。