シリカ SiO2


シリカとは


シリカとは二酸化ケイ素の意味二酸化ケイ素 (SiO2)、もしくは二酸化ケイ素によって構成される物質の総称。
シリカという呼び名のほかに無水ケイ酸の意味ケイ酸ケイ酸、酸化シリコン<と呼ばれることもある。

純粋なシリカは無色透明であるが、自然界には不純物を含む有色のものも存在する。

自然界では長石類に次いで産出量が多い。鉱物として存在するほか生体内にも微量ながら含まれる。


自然界におけるシリカ


自然界ではケイ素は多くの場合、シリカの形をとっている。最も一般的な形状は石英である。また、砂の主成分でありガラスの原料となる、珪砂もシリカからなる。地殻内にはシリカが大量に含まれており、地球の表層の約6割がシリカを含む鉱物によって構成されている


生物学上のシリカ


生物の中には、二酸化ケイ素の形でガラス質の骨格や殻を形成するものがあり、一部のシダ植物イネ科コケ植物 などのプラント・オパール や、ケイソウ類放散虫 などの骨格に利用されている


人体中のシリカ


水溶性のシリカは人体にも微妙ながら含まれており、毛髪・爪・血管・骨・関節・細胞壁などに含まれ、特に骨形成の細胞層に集中している。生体中には約29ppmが存在し、免疫力に影響を与えたり、肌の保湿、骨や髪、爪コラーゲンの再生・構築・補強・維持を手助けしている成人1日あたり10~40mgのシリカが消耗される。現在、1日あたりの摂取量は定められていない。通常はケイ素を多く含む食品(玄米、あわ、ほうれん草、バナナ、レーズンなど)を十分摂取することで補えるがミネラルウォーターや健康食品としても市販されている。


人体中におけるシリカの生理的な役割


現在、人体におけるシリカの生理学的な役割に関しては、十分に研究が行われていない。
しかし、米国の「フラミンガム子孫研究」では、ケイ素の摂取量と骨密度(BMD)に密接な関係があるとされ、30代から80代までの研究参加者の男女2846人の食生活における、ケイ素摂取量を4グループに分けて比較したところ、男性や閉経前の女性ではケイ素摂取量が多いほど、大腿骨頚部のBMDが高いという結果が報告され、これによりシリカの<骨粗鬆症 予防に対する効果が期待されているこのほか軟骨 やコラーゲンなどの生成に密接な関係があるといわれ、シリカの欠乏によって骨の修復機能に障害が起こると言われる



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