ヒットチャートは“オワコン”じゃない! CDセールスからヒットを読み解く!
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130913-01052043-trendy-ent&p=2
ヒットチャートは“オワコン”なの?
ー1部省略ー
昨今、CDのヒットランキング(主にオリコンチャートですが)は、AKB48に代表される女性グループや、K-POPなど、アイドルグループが花盛りです。
発売週までに握手券付きイベントや多種類販売を駆使して、予約販売や即売を重ねTOP10入りするものの局所的なヒットに終わってしまい、翌週にはTOP10はおろか、TOP100(100位ですよ、100位!)圏外になってしまうグループまで現れるようになりました(ちなみにAKB48やSKE48は必ず2週以上TOP10入りしており、実際長く売れています)。
その様子から、業界内外を問わず「ヒットチャートはオワコン(終わったコンテンツ)」とささやかれることも多くなってきました。
確かに、そういった特殊事情によるヒット現象がチャートを占めるようになったとは思いますが、チャートを“無意味”だと見なされることは、1978年にテレビ番組「ザ・ベストテン」の放送が開始されて以降、ランキングによって、そのヒット傾向、ひいてはその時代の空気を感じ取ってきたチャートオタク歴35年の私にとっては、とても寂しいことなのです。
そこで、ヒットチャートにこだわってヒット曲をご紹介したいと一念発起(!?)しました。
ただし、1つのシングルのうち、できるだけそのシングルの「購入人数」に近いものを指標とするために、音楽・映像ソフトの市場情報を提供する「サウンドスキャンジャパン」の品番別セールスの中から、最も売れている1種類の売り上げ枚数を「得点」として、各曲のヒットを表してみました。無論、これでは“限定盤”(DVD付き、豪華パッケージなど)などと“通常盤”を重複して買う人がいないケースでも、また限定盤A、B、Cのうち1枚だけを選んで買うようなケースでも、最もセールスの高い1種類しかカウントしないため「購入人数」を過小評価してしまう弊害もあるのですが、ここでは、何種類もまとめて購入するというコアファンも、1種類しかないCDを1枚購入するファンも“1人”と数えて得点化することを優先しました。
また、サウンドスキャンのデータを使うことで、限定サイトやイベント会場、一部のショップのみで売られている商品は対象外となっています。具体的には、“AKB48グループ”の個別握手券付きのCDや、“EXILEグループ”などのダウンロード権付きのミュージックカードが対象外となってしまうため、オリコン実売のうち半分以上を見落としてしまうという大きなハンデを背負うことになります。また、多種類販売のCDは、ここでは不利になってしまいます。しかしこの連載では、ヒット曲とは“全国のショップや一般的な通販サイトで、くまなく売れているもの”を表すものという視点を持ち、見えないものが見えてくるチャートにしていこう……という試みをしていきます(念のためですが、日本全体での総売り上げを集計するシステムとしては、オリコンは日本一だと私自身は理解しています!)。
今月のシングル・ヒットチャート=2013年9月2日~9月8日
1位は東方神起の通算38作目! 人気アニメのキャラクターソングが上位入り
1位は、実売で25万枚以上売れているHKT48……ではなくて東方神起の通算38作目のシングル(ここには個別握手券対象外効果が!)。
ユンホとチャンミンの2人で再始動してから3年目ですが、いまだにK-POPグループの中で群を抜いたセールス(ちなみに、ほかのK-POPグループは多種類販売がエスカレートしているため、今回のようなチャートでは意外と上位にはなりません)。
しかも、作品の多くが女性をウットリさせる安定感のあるバラードではなく、アグレッシブなダンスチューンで、常に革新しようというスタンスにも感心させられます。
4位以下を見ると、4位、5位、6位、8位など人気アニメのキャラクターソングの上位入りが目立ちます。このご時勢、楽曲だけ楽しむにはパッケージ・ノンパッケージを問わず、また有料・無料を問わずさまざまな方法があふれているなかで、あえてパッケージを購入するファンが多いということでしょうか。
ただ、CD以外のチャート(例えばダウンロードやカラオケ、歌詞検索など)ではこれらのキャラソングはほとんど上位入りしないので、楽曲自体のファンはいまひとつといったところで、ロングヒットもなかなか出ません。ただし、アニメ「Free!」のエンディングテーマ「SPLASH FREE」は、メインキャラクター5人による歌唱ですが、すでに5週連続TOP30入りしており、確実に視聴者に浸透しているようです(実際に聴いてみると、ジャニーズのようなキラキラポップスでロングセラーも納得!)。
サザンのあの曲、“あまちゃん”のあの歌がロングセラー……次は何が?
表中で、ほぼ1カ月となる、4週のあいだ、連続してTOP30入りした楽曲をピックアップしてみると、9位のサザンオールスターズ、12位の天野春子こと小泉今日子、22位のLinked Horizon、24位のSTYLE FIVE、26位のKis-My-Ft2の5組の楽曲が挙がりました。
確かに、サザンのこの曲はテレビでもよく耳にしますし(カップリングの「栄光の男」も、特に歌詞にシビれます)、「潮騒のメモリー」も巷で口ずさむ人が多いし、「紅蓮の弓矢」はカラオケBOXで轟々と叫んでいる歌声が漏れているのを複数回目撃したし、やはりロングヒットする曲にはそれなりにヒットの実感があるものだなと思いました。
その点から逆算すれば、17位→19位→18位とロングセラーの様相を見せているGalileo Galilei「サークルゲーム」も、今後名曲としてより多くの人に広がるかもしれません。
また、このチャートではTOP30に5曲もの演歌がランクインしています。ちなみに、この少し下に福田こうへい「南部蝉しぐれ」がロングヒットしていますが、これから演歌に有利な(笑)寒くなる季節、さらにスタンダード化する楽曲が出てくるかにも注目したいところです。
長期的なヒット曲をより多く
ということで、第1回、ざっくりとヒットチャートを見てみました。本当は、ダウンロードやレンタル、カラオケ、動画サイトの再生回数などを総合したランキングも作成してみたいのですが(その点では、CDセールス、音楽配信、ラジオのオンエア回数を総合したビルボード・ジャパンに大いに期待しています!)、まずは“好きになるという行為”に対して最も大きなモチベーションを必要とする「CD」セールスからヒット曲を探してみました。