と言うのか分かりませんが、こういう人が本当に居る
のをご存知でしょうか?
実はクルマやバイクメーカーには必ず、この色彩色覚
に優れた方が居ます。
私の先輩に当たる方ですが、有名自動車メーカーを定
年され、結構残ってくれと言われたそうですが、
賃金安過ぎ😆
という理由で(再雇用制度では現役より賃金は安くなっ
てしまう)で辞めてしまって、今では町工場の板金屋を手
伝っているそうです。
どのぐらいこの人がスゴいのか?
と言うと、国産外国車を問わず、この人がボディの色
を診てカラー記号を紙に書き取ります。カラー記号とい
うのは、カラーチャートと言っていた色を記号化されて
区別するのですが、その記号をもう暗記しているので、
勿論偶にカラーチャートを見ながら用紙、メモ帳に記号
を書き留めます。
数種類の記号を元に、その色を、塗料を混ぜ合わせる
のですが、その配合割合もこの人のカンです。色が備品
で揃わなければその色を購入します。板金屋さんには、
大抵の色は揃っていますが、無ければ仲間の板金業から
借りるそうです。
さて、事故を起こしてしまい再塗装する場合が殆どで
すが、この板金屋さんには、まあ何処の板金屋さんもそ
うですが、
特定のメーカーだけを扱う事はなく、ほぼ全メーカー
の板金を扱うそうです。
そしてどうにも色が再現出来ない場合には、この件の
板金屋に依頼が来るそうで、大概忙しいとのこと。定年
しても楽出来んわな、と言ってました。
色関係で良くある手痛い間違いとして、タッチペンで
転倒傷を再塗装する際、分かっている方であればメーカ
ーディーラーへ傷の部分のカラーコードを聞いてそれを
買い求めるでしょうが、
最初僕は色んなカーショップへ出向いて、似た様な色
のタッチペンを買いましたが、
全然違うんですよね。元の生地色と。
例えば白でも数種類あって、似たような色かな?とい
う辺りを付けた配色の近似色を4種類とか大人買いして
纏めて買ってみても、
全然合わないんですよね![]()
まあそら、ホンダさんでもYAMAHAさんでも白つって
も数百近い白があるので、同じ名称でもメーカーが違え
ば微妙に配色が違って当たり前の世界、
それが色なんですよね。
それを観た感覚から見事に合わせて調合出来る…と来
れば、まるでゲーム中の調合師みたいな感じです。いえ
本当にリアルな調合師です。
職人芸と言えばそれまでですが、色を解析して調合し
それを基準として確立する迄には、コンピュータ処理を
どういうアルゴリズムで組み立て処理するか?という所
で相当コストやノウハウが必要かは、
こういう職人が如何に今でも一流メーカーから重宝さ
れるか見れば一目瞭然ですね。
会社を引退しても、他のメーカーからも色を出して欲
しいという依頼が結構来るそうです。そう言う場合、い
くら町工場でも守秘義務があり、何の依頼やどんなスー
パーカーなどに使用するかは言えないそうで、当然二輪
も幾つか請け負った事があるそうです。
で、こう言う人は、さぞかし絵とか上手かと思いきや
からっきし絵の才能は無い、と言ってました。ただ自然
と風景画などで学生の頃は、なにかと下手な絵で入賞す
る事はあったな、と言ってました。
なんだ、上手いじゃん、とツッコミたくなりましたが。
こういう、本当に無二の才能って良いですね。
こう言う人達は、色をどんなふうに捉えられるんだろ
う?もし自分がこの人の視野世界を見る事が出来たら、
どれ程世界は違って見えるのか、興味は絶えませんが、
メーカーディーラーが独自で自社工場でバイクを直接
修理するんじゃなくて、
板金の場合は外注、つまり町工場の板金屋さんにお願
いするという構造を知った、貴重なきっかけとなった話
しでした。
立ち転けは、自分の傷の痛みより、
財布と心が痛みます
お後がよろしく無い様で、
新年明けましておめでとうございます🙇
