かなり評判がよく、いつか読まないといけないと思いながら
ついこの間、一気読みした、岩切均著「寄生獣」である。
いろんなものを寄せ集めて上手く見せた「傑作」だと思う。もちろん褒めているのである。
自分と同じ年齢ぐらいかと思っていたが、作者が意外と年上だったことに驚いた。
嗜好が同じなのか、どうしても元ネタに意識がいってしまい、
読む以前の印象は「遊星からの物体X」と永井豪の実兄、永井泰宇(高円寺博)による
小説「真デビルマン」の組み合わせだろうと感じていた。
読んでみるとまったくそのとおりだったので、少し残念だった。
だから「傑作」でとどめているw

作者自身が「デビルマン」のファンを公言するだけでなく、
多くの作家による外伝シリーズ「ネオ・デビルマン」に参加するぐらいだから、
当然「真デビルマン」を読んでいることは想像に難くない。
物語終盤、弱い悪魔と合体したがために右腕だけが斧状に変身する
悪魔人間「デビルマン」が登場する。
当然「右腕だけをのっとられた~」というイントロを聞き、
単行本の表紙を見てしまうと、前述の組み合わせを頭から外すことが出来ないw

で読んでみての感想が「けっこう、デビルマンまんまなのね」というのと
この人もJ・カーペンター好きでしょwという間が否めない。
寄生生物が人間を理解しようとしていくところは
「スターマン」や「ターミネーター2」などで既視感バリバリの台詞回し、
あと「物体X」を名作たらしめている「そうかというだけだ…」という台詞を
やたら安売りしてくれるのなw
じゃあダメな作品なんですかというとそうではない。
見せ方が上手かったんだろうな。
普通の学生が巻き込まれていくのは、その時代の読者が感情移入しやすい部分で、
その時点で古典的名作となっていた「デビルマン」を薦められるより
はるかに読みやすかっただろう。
ただ、残念な部分は「人間悪」に主眼が置かれてるようで、
デビルマンや物体Xが描こうとした「人の心の闇」まではたどり着かなかったようだ。
今年、アニメになったり、実写映画が公開と堰を切ったように映像化され、
関連グッズもいろんなところから出るようだけど、なにがきっかけなのかなあ?
てなわけで、ゴジラ観にいったらやってた予告編。
雰囲気は出てるねw