Vol.0045      2022.12.9. 




アクトホーム株式会社の齋藤です

静岡県+島田市の素材でつくる
住まい・家具・庭…そして笑顔

をモットーに 
日々奮闘しています


                  


 

前回(Vol.0045)は

築100年を超える古民家の

リノベーションについて

 

土間サロン通り土間の部分

について

ふれましたが・・・▼

 

 


今回は 古き良き部分について
古民家の見どころを挙げてみます

 

 

 ースローな時間の流れる空間へー

 

 

 これまでの長きにわたる時間の中で

 古き良き部分

 できるだけ残して活かす

 

 劣化して使い勝手が悪くなった

 箇所は撤去し

 今の時代に見合うように

 造り替えていく

 

 

 私たちは

 このような考えを基に 

 「木の家リノベーション」

 進めてまいりました

 

 

 

▲こちらの「金谷町家」の和室は

畳の表替えと照明器具を新規に

しましたが

あとは既存のままです

 

できるだけ もともとの建物の

その味わいある趣を活かしたい

という想いがありました

建具やガラス・欄間飾りなど

ひとつひとつに風情が感じられます

 

 


▲こちらは

和室の右手が土間サロン

そして 和室の向こう側が通り土間です

 




▲和室と通り土間の間の

 引き戸については

 

 その上部の欄間に

 今では見かけなくなったガラス

 がはめ込まれています

 

 引き戸は 3種類の素材で

 構成されています

 

 上から千本格子

 中段に和紙障子

 下段はガラス(現在はアクリル版)

 

 という手の入れようです

 

 

 現在では 建具業者でも

 ここまでの建具は

 なかなかつくられないようです

 

 

 は、すべての格子の前に

 障子をはめ込んで

 少しでも寒さをしのぎます

 

 は、すべての障子をはずして

 室内への風通しを良くします

 

 

 

▲欄間のガラスも

今ではおそらくつくられていない

特殊な種類のモノと思われます

 

 


▲建具業者が一箇所一箇所

建具の建て付けを見ながら

調整しながら はめ込んでいく

ところです

 

 



▲和室と和室の間の欄間飾りです

彫刻を施した欄間です

 

部屋間の採光と

昔は 香をたいた際の通り道

の意味合いもあったようです

 

 

 

▲なんとも趣の感じられる

当時の素材と職人技の美しさ

 

右の建具と左の建具でも

時代の流れが感じられます

 





▲二間続きの和室
正面の向こうと手間の引き分け戸は

明り取りとして光を通す部分を

組み込んだ「源氏襖」(げんじぶすま)

です

 

右手の折れ戸は 仏間の建具です

表面には 今や希少価値となった

「葛布」が張られています




 

▲和室の屏風

この屏風は 元の家主が

お気に入りの扇子の絵柄を残すため

屏風にして その表にデザインとして

あしらったものです



まだまだ 取り上げたい

良質な素材や 手技の活きた箇所が

たくさんありますが

 

今回はここまでとします

 

次回以降

さらに触れたいと思います

 







ではまた






おかげさまで、創業115年
これまでも、そして、これからも
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自然と暮らす。自然に暮らす。

アクトホーム株式会社

 代表取締役   齋藤 光哲

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