新卒採用で出会う学生は、就職活動中に
大きく成長する。
ある学生は、会社の説明や面談で社員と話して、
帰っていったのだが、最後に彼から出てきたのは、
人事担当者へのお礼の言葉だったそうである。
選考の過程で社員と話すうちに、
自分自身の考え方がわかったということだった。
人事担当社員は、このことを嬉しく思うと同時に
採用の難しさを感じたということだった。
なぜならば、その学生は、これより前の選考過程では、
これほどしっかりした学生ではなかったからである。
つまり、どこかの時点で選考落ちとなる可能性もあった。
学生は就職活動中に大きく成長することがあるので、
ある時点の印象だけで判断しては、よい学生を落としてしまう
かもしれない、ということだ。
採用担当というものは、学生の現在だけでなく
伸びしろも見越して決断しなければいけない仕事である。
そこが難しいし、またやりがいのあるところなのだろう。
以上