Good evening, lah!
※Singlish = シンガポール風の英語では、何かと lah (ラー)を付けます。
saitouです。
さて、語学学校の様子なのですが。
授業は、テキストに沿った読み・書き・会話の練習と、
コミュニケーション重視の演習時間、CAI授業、など。
もちろん、英語Onlyで授業しますよ。
英語漬けの状態が続きます。
ま、そのために国外脱出したわけですから。
それから、参加している学生の文化背景や立場が、
バリエーションに富んでいます。これも面白いところ。
・インドネシアの銀行員
・日本の大学を卒業した、海外就職希望者
・ロシア出身、シンガポールで建築業に携わる
・スウェーデンから、シンガポールで働き始めた家族と一緒に移住してきた
・オランダの医師志望学生
・アジア圏への進出を目指す、日本の製造業のエンジニア
・タイからの短期留学生
・ベトナムから来た、リアルは小声だがネットではアクティブな几帳面さん
・ロシアから来た、やたら頭の回転が速い高校生の団体さん
さて、このように多国籍、多文化になると、
・お互いが使っている英語が違う
・背景にある文化や考え方が違う
ということが起きるわけで。
教室内や、ラウンジでの交流も大事な経験。
例えば、サムズアップ のジェスチャーが、
タイでは「親が子供をしかる時のしぐさ」だって。
とか。
ロシア人に、「クレムリンって、ロシア政治の中心なんでしょ?」と聞くと、
「クレムリンというのは、城のことを言うんだ!」
「俺の村のクレムリンの方が歴史があるんだ!」
「ほら、この、木でできたクレムリンを見てみろ、美しいだろ!?」
と、地域紛争が持ち上がる始末。
もちろん、この交流も、英語Onlyね。
ちなみに、ここの先生たちは、英語の発音については、ALL OK!というスタンスです。
英語の発音傾向、わかります?
・ヨーロッパ系の英語は、比較的日本人にも聞き取りやすい。
北方ほど、口をとがらせた音になったり、
ドイツ近くは巻き舌系だったり、
南欧系は、にやにやしながら鼻にかけて話したり、とかの国民性っぽいのは出てくる。
それから、日本人でいうと舌打ちっぽいことを普通にする。
日本人の「え~と」相当なことらしいが、最初の数日は違和感あった。
・インドネシア系の英語は、ドイツ語的?
V と F が入れ替わったように聞こえる。
語末の r は、巻き舌になる。
例えば、cover の発音をカタカナで書くと、「カーファル」みたいに聞こえる。
・タイ、ベトナムの人たちは、控えめ、小声。
音が短くなる、というインド系英語の傾向もある。
You の発音として「ユー」を期待していると、ごくごく短い「ュ」になって他の語に埋もれる。
例えば、こんな感じ。
そういえば、先生自身の英語が様々。
・「カナダ歴が長かった」という先生は、しょっちゅう、音を飛ばして発音する。
カナダは、寒いから、音を省略しちゃうのさ、と笑っていたが・・・
・オーストラリアの学校で長く教えていて、移ってきた先生は、
例の、母音がローマ字読みになるオーストラリアなまりが、たびたび出てくる。
Okay → 「オーカイ」
・ディレクター(校長先生、ということになるだろうか)はオランダ出身の先生。
何より、一番声が大きいのがいいところ。
自習室で勉強していると、上のフロアで話している声が、天井(向こうでは、床か)
を突き抜けて聞こえてくる。
ヒアリングに挑戦したが、さすがにそこまでは無理だった
ま、こういう環境なので、英語に対する寛容さが身に付きます・・・
あとは、国民性みたいなものも見える。
とにかく、あることを受け入れる癖がついてきます。
・開講30分前に学校に来ているのは、日本人とベトナム人。
他の国から来た社会人は、5~10分前に来る。
・授業開始して、出席者が少ない。 なんでか
南部ヨーロッパや、南アジア系の学生相当は、
学生ラウンジで卓球に興じていて、遅れてくる。
さて、2週目に入って、なんだか、自分の耳が変わってきた気がします。
最初の3日間ほどは、「他の言語を聞いている」ときの、逐語訳処理に頭脳CPUがフルフルに使われている感じ。
先週の後半から、その感じが薄れて、今週は、
「言われていることのニュアンスが、直接伝わってくる」感じになりつつある。
ま、4割くらいだけど。
今週の残りでどこまで引き上げられるか。
ま、卓球に混じって、交流を増やしてみることにします。
では、また。