「落としましたよ・・・」
(私?落し物・・・!?
・・・え?この声)
楓は、ゆっくり声のする方を
向いた。
「・・・うそ!」
楓は振り返った。
そこには優磨が笑顔で
お手玉を持っていた。
「はい・・・」
「お手玉・・・」
優磨からお手玉を
受け取ろうとし
手を出した。
優磨はその手を掴み
楓を思いっきり抱きしめた。
「やっぱり逢えた・・・」
(運命の人)
「・・・優磨さん」
(私の、運命の人)
楓と優磨は同時に想った。
楓はやっと運命の人と・・・
お婆ちゃんが楓に与えた力
ただそれは・・・
「大切な人に出逢う。」
ただそれだけだった・・・!?
貴方は
運命の人に出逢えましたか?