「・・・あっ!」
「(笑)見つけました!」
「(笑)・・・優磨さん」
「何やってるんですか?」
「・・・ビックリした」
(会っちゃったよ・・・)

動揺している楓を見て
優磨はクスッと笑った。

「(笑)ね?また逢えた!」
「・・・はい」
(何か一気に思い出したぞ!)

あの日の事を思い出した。

「楓さん?」
「!?はい」
「約束覚えてますか?」
「約束・・・」
(デートか・・・)
「次逢えたらデート
 (笑)覚えてますか?」
「はい(笑)」
(覚えてるけど・・・)
「デートしてもらえますか?(笑)」
「今から?」
(何か・・・ドキドキする)
「(笑)ダメですよね!
   じゃぁ!連絡先教えて!」
「いいですよ!」
(優君・・・ごめん)

優磨は、携帯を取り出した。

「教えてください!」
「いや!」
「ダメですか?」
「そうじゃなくて!」
「・・・ん?」
「デート!いいですよ!」
「本当ですか?」
「(笑)はい!
   この前は色々私に
   付き合ってもらったし・・・」
(心も身体も満たされたし・・・
 何考えてんだ?私は!!)
「・・・いや!
   この前はすいません!
   何か・・・(笑)
   俺も色々止まらなくて・・・」

2人は照れ笑いしていた。

「(笑)そうだ!携帯・・・」

楓は携帯を取り出した。

「連絡先も!交換ですね(笑)」
「あっ!そうだった・・・」

携帯の充電がなくなった事を
思い出した。

「どうしました?」
「(笑)あれ?」

さっき切れた充電が
復活していた。