「アンコールありがとう!」H

「ありがとう!」J

 

メンバーは、楽器ではなく

マイクを持って

ARIHITOの周りに集まった。

 

「あれ?(笑)アンコールですよね?」A

「ですよ!」S

「楽器用意せんの?」A

「まぁ!たまには!えぇやん!」H

「そうそう!」J

「え!?俺(笑)

何も聞いてないよ!?」A

「今さっき決めた!」H

「!?あっ!やから!

中々出て来んかった?」A

「そうそう!」S

「いや!(笑)そうそう!や、なくて

何?決めてたんですか?」

「アンコール2曲やし

  まだ時間あるから

  ちょっと、トークしよか?って」J

「なるほど!(笑)ほなぁ!

座ります!?」A

「座る?」S

「何か(笑)立ちながらって

落ち着かなくないですか?」A

「落ち着かない!(笑)」H

「でしょうね!(笑)貴方は!

いつも座ってますからね!」A

「ドラムやからね(笑)」H

「(笑)椅子貰いましょうか!?」A

 

メンバーがノリツッコミをしてる中

スタッフが慌てて

パイプ椅子を持って来た。

 

「(笑)持って来るの早!」J

「すいません!我儘BLUEで!」H

「ほなぁ!座りましょ!」

 

メンバーのやり取りを見て

客席は、クスクスと笑っていた。

 

「(笑)お客さん、飽きれてますよ?」A

「ちゃうよな!可愛えぇなぁ!

って見届けとるんよなぁ?」H

 

お客さんからは、拍手が起こった。

 

「(笑)可愛いくは!ない!」S

「(笑)ですね!」A

「では!しばし!トークやね」H

 

誰かがトーク進行するだろうと思い

それぞれ黙ったまま

マイクを持ち客席を見ていた。