今日はシルヴィ・ギエムの公演を観てきた。
すごいもん見た。
名前くらいしか知らなくて、どうやらすごいバレエダンサーらしいということくらいしか知らなくて、初めてシルヴィ・ギエムを見た人が何人も「すごいもん見た」と感想述べてるくらいしか知らなかったんだけど、すごいもん見た。

ギエムの演目は3つ。
「ルナ」
冒頭、闇の中からうっすら浮かび上がった人影の時点ですでに存在感がある。
こんなふうに人のカラダは動くものなのか。脅威の可動域。あらゆる筋肉に意志がある。

「Two」で息を飲んだ。
ほんの半畳ほどのスペースを光の壁で囲っている。その狭い、まるで井戸の底のような高い塔に閉じ込められたような光の壁の中で、壁の光をつかみとりながら回す腕が、残像を作って孔雀の羽のように広がる。振り上げる足も残像で鮮やかに扇を広げた。これは、映像では見えないかもしれない。
最後までギエムはほんの1センチもジャンプしてないのに、垂直に上に、高く、塔のてっぺんまで飛び立っていくような気がした。

「ボレロ」
ボレロの増幅していくリズムの中心で舞うギエムがまるで古代の巫女のように見えた。
群舞の男たちが縄文式土器の炎の意匠のように取り囲み、その中心で力を増していく躍動が祈りのようにも見えた。

息を飲み、瞬きを忘れ、時間の経過を感じなかった。
青山円形劇場。中央の丸い舞台を客席が取り囲む形状が独特な劇場で、NECKをみた。
この先、設定や展開には触れずに感想を書きますが、作品を未見の方でこの先を読む方はご自身の責任でどうぞ。

原作 舞城王太郎
劇作 竹内佑
演出 河原雅彦
CAST 溝端淳平、鈴木浩介、森崎博之、加藤啓、市川しんペー、河原雅彦

冒頭から間もなく、登場人物たちが陥る不条理な苦境というシチュエーションを媒体に、人間のイヤな部分をえぐり出す。
匿名の悪意。
集団心理への盲。
無気力な従順。
保身のための裏切り。
それぞれ「皆に」忌み嫌われる人間の暗部でありながら、現実の世界にはあふれているものを、胃を裏返すような皮を剥ぐような爪をきりきりと壁に突き立てるような感情を逆なでる手法で表現しているのだもの、見ている方も疲れるけれど、やってる方もあれは疲れるだろうなあ。。

冒頭、無邪気に悪気なく暴力を否定しない登場人物たちに、観客はだれひとりも共感できない。できなかったはず。
中盤、悪夢かと思った不条理なシチュエーションにはあっさりとタネ明かしがされるが、それでも説明できないことが多く、観客は混乱する。混乱したはず。
共感できない、混乱する。全編を通して、そんな違和感に満ちている。
この違和感のなかにありながら、登場人物の間で交わされる会話自体は、テンポのいい会話劇で展開する。だから笑いも多くあった。面白かった。これもまた違和感のひとつ。
そんな違和感が、作家の、さらには演出家のねらいなのかな、と思ったり。
違和感で頭を揺さぶられ、不条理なシチュエーションで混乱を導き、熱い人間批判(おそらく作家が訴えたい怒り)にはスモッグをあえてかける。
そういうことなんかなあ、と。
不条理な設定と写実・具象の表現があわさった、こういうのなんて言うの?シュルレアリスム?

もう一つ見ながら想像したのは、手の込んだセット無しに、パントマイムと台詞での表現だけでこの芝居をやったらどんな風かな、ということ。
具象の表現がなくなったら、不条理なシチュエーションはどこかに霧消してエッセンスだけになるかな。

などと、この芝居についていろいろと考えていると嫌な夢を見そうだから、ここに感想を書き付けてしまうことで、もう忘れてしまいたいほど、強く心臓をかきむしられた。

最後に、少なくとも3回悲鳴を上げたことをここに告白する。

12月7日

朝からレンタカーを借りて、旭川へ向かう計画。
天気予報は雪。
特に旭川らへんは、結構な降り方になる予報が朝からテレビで流れている。
あららあ。。。
北陸住まいの私たちにとっては、雪道の運転はわりに慣れてはいるものの、降ってない方が走りやすいのはもちろんのはなし。
気をつけて、行きましょう。

借りたのは、4WDのRV車。雪道を走るなら大きめの車がよいでしょう、ということで予約してあったもの。

ナビを旭山動物園に設定し、走り始めると、高速に乗って少し行った美唄あたりがかなりな吹雪!
真っ白で視界はほぼ5mくらい。つまり高速走行はできない。
普段なら2時間ちょいで着くんだろうけど、3時間かかりました。

動物園に着いたのは11時半。
$ESCAPER!
なんと、雪こそ積もっているものの、晴れています。
自称晴れ女が複数いるチームなので、ここぞ!というところはきちんと晴れる。

まずはもぐもぐタイムがいちばん近かったアザラシ館へ。
館内に入ってすぐ、もぐもぐタイムが始まった。
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ぽてぽてとかわいいわあ。アザラシ。

続いてほっきょくくま館。
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さらに、もうじゅう館。
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ぺんぎん館は、まだおさんぽはなく、残念でしたが、誰よりもふてぶてしく見えるヒナも見れたので楽しみました。
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見学している間は、雪はちらつく程度で、かえろうか、という頃には吹雪になっておりました。

人間からのもぐもぐタイムが要望されたので、旭川駅の近くまで行ってラーメンを。
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お天気がさらに悪くなっていたこともあり、予定よりずいぶん早い時間から帰路につき、札幌到着も予定より1時間ほど早くなったので、予約してあったレストランにも「早めに行きます」と連絡をした。

ずっと行きたかったレストランで、常連の友人に予約を取ってもらっていたんだけど、いやあ、たのしかったたのしかった。
ワインもすすむしチーズまでいただいて、デザートが終わる頃には大ゴキゲンなワタクシたち。
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テンション↑↑のまま初日に訪問したワインバーにはしごして最後の夜を飾ろうと決まったが、移動しようと乗り込んだタクシーが「歩いていった方が早いですよ」と乗車拒否!
なにをおおお!!
確かに近いけど、歩いた方が早いってことはない!車で行っても良い程度にはちょっとは遠い!!
日付も変わろうかという深夜に、60過ぎの母たちもいるのに、乗っけてくれてもいいじゃん!客待ちしてる暇があればワンメータでも稼ごうとすりゃいーのに!ばかなやつ!!

・・・と、腹を立てながら歩いていたら、ワインバーに着いちゃいました。
恐るべし、怒りのパワー!

まったりと最後のワインをいただいて、超深夜にホテルに戻った。早朝から深夜まで、大満喫の食い倒れ北海道は、これでおしまい。

次は、夏は確定。その前にGWか??