パチン、とスイッチが切れた。
忘れたはずなのに、指が動かなくなるかもなんて聞いて、
また居ても立ってもいられなくなった私。
余計なことをして手紙を書き、
あなたからの返事で、
やっぱり余計なことだったんだと涙が出て、
即座に
ごめんなさい。
もう二度と余計なことはしません。
と返事を出した。
翌朝、あなたは部屋にきたよしてくれたけど、
それ以降、部屋にも庭にも現れず、私も行かなかった。
これで終わりなのか、と、
終わりなのはわかっているけど、こんな終わり方なのか、と
思っていた。
そしたら昨日の夜、庭仕事中にあなたが手伝いに来てくれたから、
ちょっとホッとして
この間はごめんね
と言った。
いやいや
と言った後、
話してなかったからね
と。
えっ?と思った。
話してなかったから、そんなくだらない報告をわざわざしてきたんだろうとでも思ったの?
そんなこと今さら言わなくたってわかってるよ、と。
ただの友達でも
心配してくれてありがとう
くらいの台詞は出るはず。
こっちが勝手に心配して
勝手に余計なことをしたのはわかってるよ。
押し付けがましいのもわかってる。
でも。
わかってるよ。
でも、指が動かなくなるって聞いて、いてもたってもいられなくて
何かできないかと。
そか。
内容が取るに足らないものだってこともわかってるけど、
と説明をしようとしたら、
ごめんね。
まだ回ってる途中なんだ。
またね。
と言葉を遮って帰ってしまった。
別に長話をしてるわけじゃない。
ただ、ちょっと説明したかっただけなのに。
それさえも聞いてくれない。
自分が暇なときは
関係ない人の愚痴なんか1時間でも話してるくせに
こんな肝心なことさえ聞く耳持たないなんて。
私だって人間で
心だってある。
傷つくのはあなただけじゃないんだよ。
私の気持ちが届かないことなんて
ずっとわかっていたけれど
それでもずっとあきらめられなかった。
でもこれ以上
ダメージを受けるのはムリ。
会うたびにガッカリするばかり。
私が待っているのは
あなたの昔の残像なんだね。
もう会うことはできない、ただの幻想。
スイッチoff
もう傷つきたくない。