大塚愛「Cherish」
2005年にリリースされた「LOVE COOK」の中の一曲。
もう10年以上前の曲になりますが私はこの曲をつい2か月前に知りました。
きっかけはLINE MUSICで、いつもはキャラソンとニチアサ曲しか聴かなかった私がLINE MUSICの無料トライアルを利用して昔流行った曲を聴いてみよう!と2004~2011年頃の曲を探していて出会いました。
まず最初はこの曲を彼女がいる人を好きになった歌だと思っていました。
でも今は信じられるわけではないけど「あなた」の事は大好きよ。といった歌だと思っています。
この歌詞にはマイナスの部分とプラスの部分がある。
『愛情はなんてこわいもの』は愛情に対して「こわい」とマイナスの感情を抱いています。
しかし2番の『まるで初恋みたい~これほどにない夢頃』は一緒にいることが楽しくてうれしくて仕方ないというプラスの感情が見えます。
1番ではマイナス感情の表現が多いけれど2番では愛情に対して前向きになっているような気がしてきます。
だから過去に辛い思いをしたのか、愛情は信じていないという女の子が心でつながることを恐れ、傷つかないように「あなた」とは体だけで関係を埋めようとしていた。
しかし「あなた」はいつのまにか「あたし」の心の中にいた。心のつながりは持ちたくなかったのに「あなた」は「あたし」の心の中に入ってしまったのです。
そしてサビへ。
『もしも』という不安定な言葉で始まります。2人が深く想い合えるとしたら、という仮定ですね。いま「あなた」と「あたし」が深く想い合えてるかどうかは不確定なんです。
でも、そうであったなら、「あたし」は「あなた」をずっと愛して手を伸ばす。その手を「あなた」が取ってくれる期待はしないけれど。
そして次に『愛情は なんてこわいもの』と来る。
まったく愛情を信じようとしない。
一体彼女の身に何があったのでしょうか。
しかし2番では『まるで初恋みたい』と「あなた」との恋をポジティブに表現しています。
「あなた」が大好きだけれど恋に臆病になってしまったんですかね。
『今年一番幸せなのは あなたのそばにいれたこと』来年もあなたのそばに居られるとは限らないという事を感じさせます。
この文章を書いててじわじわ気づいたんですけどこの感情、結構理解できる人多いんじゃないでしょうか。
自分に卑屈な人、自己評価の低い人なんか特に。
いじめられただとか、恋人にひどく裏切られただとか、ただ自信がないだけだとか、いろいろ理由はあると思います。
自分の事を好きになる人間がいるなんて信じられないから素直に恋が出来ないんです。
自分は相手のことが好きだけれども相手は自分の事なんか好きになる訳がない、何か裏があるはずだ、と。だから期待して傷つく前に自分で予防線を張って人を信じないようにする。
でも「あなた」はそんな「あたし」の心の中に入ってしまうんです。
今まで通りいまいち人を信じられないでいながらも「あなた」の事は私は大好きよ。という曲だと私は考えました。
「Cherish」はメロディが素晴らしいです。聴いてて飽きのこないメロディ。聴けば聴くほど考えたくなる歌詞。
こんなにも1つの曲について長いこと考えたのは初めてでした。
この曲は「あなた」の情報が無いので、もしも「あなた」が「あたし」の事なんか好きでもなんでもなくて遊んでいるだけ、という人であれば「あたし」の期待をしないスタイルは正解であって私が一番最初に感じた「恋人がいる人を好きになってしまった曲」になります。
しかし「あなた」が「あたし」を本当に愛していてただ「あたし」が過去の経験等から「あなた」を信じられないでいるだけであるなら上記の解釈になります。
こうして情報が少ないと受け取り手の環境・考えでガラリと解釈が異なるので楽しいですね。