つづき~

めでたく桑田はPL学園に入学しました。

当然、強豪の野球部に入部。同じく野球部に入部したのはあの清原。
そしてPL学園の野球部は全寮制。
鳴り物入りで入部した桑田ですが、そうは言ってもまた中学を卒業したばかり。

諸先輩方はツワモノばかりで、体格が違っていた。桑田は体付きが大きい訳ではなかった。

練習で桑田は初めてバッティングピッチャーを務めた時に、清原に投げた。

清原の初めの印象は『デカイ』。でも体がデカイだけ!デカイ奴は力はあっても器用さや反射能力がない、と思っていたそうです。
『俺の球を飛ばして見ろ!』と投げた球はスタンドへ。桑田もバッティングピッチャーのため、60~70%の力で投げているが、清原の打球は他の人(先輩含む)とは異次元のレベルだった。それは打球が飛んでいく音が他の選手と全く違っていた。ここで桑田は『打球の威力、強さ』と言わずに『音』と表現したことに、話術の上手さが、垣間見れました。
このバッティングピッチャーで桑田は清原が噂通り、凄いバッターだと認識したようです。

また他校との練習試合では、先輩のエースが先発。試合中盤、監督は桑田をマウンド送り出した。
監督としては鳴り物入りで入って来た、この怪物君を試して見たかったんでしょう。
また桑田自身も小中学校では打たれたことがないため自信があった。
しかし結果は、ヒット、ヒット、ヒットの連続だったそうです。
その後何回か試合に出させて貰ったが、結果は一緒だった。
高校野球のレベルの高さをつくづく思い知ったっと言ってました。

話しは変わって、PL学園の野球部は全寮制(前にも述べました)。
そこで桑田はみんながやらない良いことを1つやろう!と決心し、実行したそうです。
それは寮の便所掃除。朝練でみんなが起きて来る前に起きての便所掃除です。便所掃除と言っても便所全部をするのではなく、今日はこの便器1つ。明日は隣りの便器1つ、と少しずつやっていたそうです。多分みんなは今でも(講演時)、桑田が便所掃除をやってたなんて知らないと思う、と言ってました。
また便所掃除が一巡すると今度はグランドの草むしり。この草むしりも、みんなが起きて来る前に起きて、今日はこの範囲、明日はこの範囲と決めて実行したと言ってました。
毎日一つ良いことを継続して行っていった。
そして野球の練習も黙々と行った。

つづく・・・。