こんにちは。

AC です。


東京大神宮の「夏越大祓式」の記事にアクセスが増えてきたので、今年も半分過ぎようとしているのに気がつきました。

「大祓式」は、半年間の罪や穢れ(けがれ)を祓い清めるための神事ですが、夏の大祓式は6月30日。
中でも、飯田橋・東京大神宮の「夏越大祓式」は、気取らず、清々しい時間を過ごすことができます。

今年(2018年)の6月30日は土曜日にあたり、参加しやすいですね(^_^)

受付開始は例年通り、14時からです。

①受付開始(14:00~)
②夏越大祓式の式典(16:00~)
③茅の輪くぐり
④神殿でのお祓い
⑤お守り、撤撰の授与
⑥直会(なおらい)

と盛りだくさんで、参加してみてよかった~と思える「気持ちのいい」神事です。

2015年の記事で内容をご紹介します。

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(以下再掲)

今日は、6月30日(火)の東京大神宮「夏越の祓(なごしのはらえ)」の2回目です(^-^)/
☆「夏越の祓(なごしのはらえ)」って何するの?~ 東京大神宮「夏越大祓式」①2015.6.30


茅の輪越しの夏越大祓式(東京大神宮)



「雛まつりの祓」や「七夕祈願祭」の参加者は女性がほとんどですが、
☆東京大神宮「雛まつりの祓」に行ってきました(^-^)/~2015.2/28(土)
☆東京大神宮「七夕祈願祭」と「ピンクの七夕飾り♪」~2015.7.7(火)


「夏越大祓式」の参加者には男性も4割いますし、小さなお子さんももいて、まさに老若男女という感じです(^_^)



「大祓式」とは、半年間の罪や穢れ(けがれ)を祓い清めるための神事です。

6月の晦日(6/30)と12月の晦日(12/31)に全国の神社で行われます。

12月の「年越しの大祓(としこしのおおはらえ)」に対して、

6月の大祓式は、「夏越しの大祓(なごしのおおはらえ)」と呼ばれています。


東京大神宮正面(夏越の祓)


式典が16時開始と聞き、14時半に東京大神宮に着いたのですが、14時にはもう受付が始まっていました。

受付のために「形代(かたしろ)」と「形代袋」に急いで記入します。

この「形代」に罪穢れを遷して、祓い清めるんですね。

夏越大祓(形代記入)

この「形代」は、「雛祭りの祓」の時にも特別なものがありましたが、今回の形代はすごくシンプルなものです。
☆「上巳の節句?」ひな祭りの起源と「雛まつり形代」

夏越大祓(形代、初穂料入れ)

人の形をした「形代(かたしろ)」(紙を人の形に切り抜いたもの)に、名前と年齢を書きます。

その形代で身体を撫でて息を三回吹きかけます。

私は、身体の悪い所を撫でて、息を三回吹きかけました。

形代記入見本(夏越大祓式)

千円札がピッタリ入る大きさの「形代袋」には、「形代」は入れず「初穂料(1,000円)」を入れて、住所と氏名を書き入れます。

夏越大祓(夏越大祓式受付)

受付で、「初穂料(1.000円)」の入った「形代袋」と「形代」を納めると、

整理番号と祓いの詞が載った三折りリーフレット、「撤撰の引換券」、それに「小さな榊」をいただきました。

夏越大祓(受付票)

整理番号は「にー26」でした。

「いろは」順で組分けされ、一組につき70人ずつなんだそうです。

「に」は「いろは」の次の4番目ですから、全体で236番目でした。

少し出遅れちゃいましたね(^_^;)


巫女さんから、ご祈祷時に着用する清浄な衣裳である「小忌衣(おみごろも)」代わりの簡単な「参拝具」も受け取り、着用します。


さて、始まるまでどこにいようかなと思っていたら、

神殿前が見えるあたりにいるよう、巫女さんが案内してくれました。

あとでわかったことですが、このあと

①夏越大祓式の式典
②茅の輪くぐり
③神殿でのお祓い
④お守り、撤撰の授与
⑤直会(なおらい)

と続くのですが、この場所からでないと、最初の「夏越大祓式」の式典が見えないんです!

「整理番号」は、②「茅の輪くぐり」以降の順番用でした。

巫女さんの案内のおかげで、よく見える場所にいることができました。

夏越大祓(夏越大祓式会場)


16時の式典開始まで、一時間以上ありましたが、神職や巫女さんたちの準備風景が見られたので、あっという間に時間が過ぎました。

夏越大祓式の準備風景

夏越大祓式の準備風景2

さて、16時になり、いよいよ神職さん達が正装で入場です、。

夏越大祓(神職入場)


まず、神職が「大祓詞(おおはらえのことば)」を唱えます。

参加者の皆さんも、リーフレットの中に書かれている「大祓詞」を、神職さんに合わせて声を出して読み上げます。

普段は、祝詞をあげている時に声を出したら怒られますから、初めての感覚です。

「大祓式」で唱えられる祝詞が「大祓詞」で、使われている漢字は万葉仮名で約900字の漢字だけで書かれているものです。


「祓」の行事は神話にも語られているそうですが、「大祓詞」の成立は平安期以前といわれています。

「大祓詞」は、大きく二段に分かれていて、

前段は、豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)、つまり日本国の成り立ちのお話、

後段では、「祓」をおこなうと「罪穢れ」がどのように消滅するかが語られているらしいのです。

「罪穢れ」がどのように消滅するか?、それ、知りたいですね~(^-^)/

大祝詞

「大祓詞」が読み終わると、「小榊による自祓い」です。

「小榊」、受付でいただいた「小さな榊」、何に使うのかな思ってずっと持っていますが、これで自分自身をお祓いするらしいです。

「自祓い(じばらい)」とは、自分で自分をお祓いするということのようです。

夏越大祓(小榊)

左肩、右肩、左肩と、自分で三度祓って、息を小榊に三度吹きかけます。

これで、自分の罪穢れが「小榊」に移ります。

先ほど受付する前に、「形代」にも移したので、今日2回目です。

白い小さな箱が回ってくるので、皆さん、小榊に移った罪や穢れをその中に入れて、神職にお預けします。


このあと、神殿前で神職さんによって、「大祓詞」後段の、「祓」をおこなうと罪穢れを消滅させる神事を行っています。

「小榊」の入った白い箱をお祓いして、木の大きな箱に入れています。

おそらく、「形代」も一緒に入れたのだろうと思います。

夏越大祓(小榊 罪穢れを詰める)

木の箱を閉めて、肩に担いで運んでいきます。

私たちの罪穢れを運んでいきます。

これは、お祓いの後に、東京湾に船で運んで流してくださるとのことでした。

夏越大祓(罪穢れ箱)


「これをもちまして、夏越大祓式を終了いたします」

式典としては、これで終了ですが、ここからが私たちが直接参加できる神事「茅の輪くぐり」です。

「茅の輪」はこの日、朝から19時まであるので、参拝者が自分で「茅の輪くぐり」をして、自分の罪穢れを「茅の輪」に移してからご参拝することもできます。

この式典の中では、参加者の方たち皆で「茅の輪」をくぐるようです。

整理券の「いろは」順に呼び出されて、神殿前に入っていくのですが、

70人が一緒に行動しますので、人の列も長~い輪になります。

「水無月の夏越の祓する人は、ちとせの命延ぶといふなり」

と唱えながらくぐります。

「茅の輪」をくぐることで、自分の罪穢れを「茅の輪」に移します。今日、これで3回目です。

正面からくぐって、最初は左回り、次に右回り、そしてもう一回左回りしたあと、まっすぐくぐって神殿に向かいます。

巫女さんを先頭に、なんとか計4回茅の輪をくぐりました。

夏越大祓い(茅の輪くぐり70名)


茅の輪をくぐり終わると、正面から神殿に上がり、神殿でのお祓いになりました。

祝詞、お祓い、鈴祓いと続き、

代表者の方による玉串奉奠で終わりになりました。

夏越大祓(神殿に上がる)

お借りしていた略式の「参拝具」をお返しして、

巫女さんから注いでもらったお神酒を頂いた後、

「お守り」を渡していただきました。

小さくて可愛らしい「夏越大祓」のお守りです。

夏越大祓(夏越大祓守り)

「撤撰の引換券」を出して、「撤撰」の入った小さな手提げ袋を受け取ります。

手提げ袋の中には、御神酒と一緒に小袋に入ったものが入っていました。

伊勢神宮に御参りする時、事前に禊をする二見浦の海草の小片で、大祓えに参加できなかった人のためのものなんだそうです。

夏越大祓(塩)


「4階に、お飲み物を用意してあります」とご案内があり、皆さんそちらに向かいます。

普段は、披露宴会場として使われているお部屋のようです。

夏越大祓(直会会場)

「直会(なおらい)」とは、神事の終了後、神前に供えた御饌御酒(みけみき)を、神職をはじめ参列者の方々で戴くことをいいます。

これは「神人共食」といって、神事の一部として位置づけられていて、必ずやるものなんだそうです。

簡略化された「直会」として、御神酒を戴くことが一般的な儀礼となっていて、さっき巫女さんから頂いた「御神酒」が略式な「直会」だったんですね。


「夏越大祓式」の「直会」は略式どはなく、麦茶やビールだけでなく、10種類くらいの美味しいお食事をいただきました(^_^)

直会逸品


盛り沢山で、大満足な「夏越しの祓い」でした(^_^)v

それでは、また次回♪