こんにちは。
AC です。
先日オープンした『すみだ北斎美術館』に行ってきました。
長年の準備の末、11月22日に開館したばかりなのですが、2週間たって人出も少し落ち着いた頃だろうと思い、やってまいりました。
最寄り駅は両国駅ですが、JR両国駅からだと10分ほど歩くようです。
錦糸町駅北口から出ている墨田区内巡回バスに乗り、「すみだ北斎美術館前」で降りて徒歩0分で行こうと思い、隣のJR錦糸町駅で下車。
北口ロータリーの地図もよく見たのですが、巡回バスの乗り場がよくわかりません。
総武線と平行に走る「北斎通り」をまっすぐ行けば、目指す美術館に行けるようなので、街並みを眺めながら歩いて行くことにしました(^_^;)

これといった特徴のない街並みを歩きながら、こんなことを考えました。
「すみだ北斎美術館」は「葛飾北斎」の作品を収蔵する美術館なのに、墨田区が建設・運営しているために、「葛飾北斎美術館」と命名できなかったのかな~?
もしそうなら、「墨田」にこだわらず、もっとおおらかに大きく構えた方がよかったのでは……。
そうこう考えているうちに、アルミを外装材に使った斬新なデザインの美術館(建築設計:妹島和世)が出現しました。

すみだ北斎美術館「外観」
美術館の手前には「緑町公園」という児童公園があり、美術館の手前にブランコで遊ぶ子どもたちのいる風景をわき目に、エントランスへ向かいました。

********************************************
2016年11月22日開館
『すみだ北斎美術館』
所在地:〒130-0014 東京都墨田区亀沢2丁目7番2号
開館時間:9:00~17:30(入館は閉館の30分前まで)
休館日:毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は翌平日)、年末年始12月26日~1月1日
アクセス:
・都営地下鉄大江戸線「両国駅」A3出口より徒歩5分
・JR総武線「両国駅」東口より徒歩9分
・墨田区内循環バス「すみだ北斎美術館前(津軽家上屋敷跡)停留所」からすぐ
TEL:ハローダイヤル 03-5777-8600 (8:00-22:00休館日を除く)
→ホームページはこちら
********************************************

渓斎英泉『北斎肖像画』(すみだ北斎美術館蔵)
今から27年前の1989年、墨田区が「北斎館(仮称)」という名称で構想したのが始まりでした。
浮世絵研究で日本の第一人者といわれる美術史家、楢崎宗重(1904-2001)からの寄贈品と、北斎コレクターとして世界的に知られるピーター・モース(1935-1993)のコレクション、さらに墨田区が独自に多数の肉筆画や版画を収集してきたそうです。
一般の「観覧料」は、常設展が400円、企画展が1,200円。
気になったのは「障害者」の料金設定。
国公立の博物館・美術館では、障害者の方は無料というのが通例となっているのですが、「すみだ北斎美術館」では企画展が有料となっていたので少し驚きました。
公立図書館が無料であるのと同様に、
博物館・美術館もまた「博物館法」という法律で「無料」と定められていることを踏まえて、障害者の方等への配慮もされているわけです。
願わくば、この料金設定が独り善がりな解釈から来るものでなければよいのですが……。
受付でチケットを購入し、エレベーターで4階の企画展示室に行くよう、案内されました。
小規模な美術館ですから、入館キャパシティは大きくありません。その上、観覧ルートにエレベーターを使用すると、さらにキャパシティを狭めてしまいます。
オープン当初は、かなりの混雑になったと思いますが、開館2週間後で平日の今日は大きな混乱はありませんでした。(土日はわかりませんが)

開館記念展「北斎の帰還」
会期:2016年11月22日(火)~2017年1月15日(日)
開館記念展は4章構成で企画展示室で開催されていますが、企画展示室は、4階の第1展示室と3階の第2展示室に分けれています。
序章「北斎のイメージ」
1章「北斎の描いたすみだ」
2章「幻の絵巻-隅田川両岸景色図巻-」
3章「名品ハイライト」
常設展示室は4階なので、どうしても企画展(前半)→常設展→企画展(後半)の順になってしまうので、少し戸惑うかもしれません。
また、カメラで写真撮影している人がいたので、係の方に確認すると、
企画展示室入口は撮影OK、企画展示室内は撮影不可。
常設展示室は、撮影不可表示されている三点の展示作品を除いて撮影OK(フラッシュは不可)とのことでした。

第2展示室では、「北斎の帰還」の目玉展示があります。
2015(平成 27)年に、墨田区が取得し、海外から里帰りした長さ約7メートルの幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻」が全巻一挙に初公開されています。

「隅田川両岸景色図巻」(部分:両国橋付近)
常設展示室には、誰でも知っているこやんな作品も展示されています。
やっぱり、これがなければ「北斎」ではありませよね!

「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」

「冨嶽三十六景 凱風快晴」
ただ、作品だけが展示されているのではなく、手前に情報提供システムの画像装置が設置されています。

このような展示システムは、いわゆる「博物館展示」の手法として発達してきたものですが、「作品を観る」だけの状態より「情報量」を大きくしてくれます。
しかし、そのことを観覧者の私たちが望んでいることかどうかはわかりません。
北斎の創作風景を再現した「北斎のアトリエ」もありますが、この展示手法も「博物館展示」の代表的なものです。

「北斎のアトリエ」
展示空間としては、
企画展は、作品展示中心の「美術館展示」
常設展は、情報展示中心の「博物館展示」
「すみだ北斎美術館」全体としては、美術館と博物館の中間に位置すると言えると思います。
今後、どのように変化していくのか、期待しています(^_^)
ドラマはいつでも、ハッピーエンド。
「逢えて、よかった\(^_^)/」
それでは、また次回♪
AC です。
先日オープンした『すみだ北斎美術館』に行ってきました。
長年の準備の末、11月22日に開館したばかりなのですが、2週間たって人出も少し落ち着いた頃だろうと思い、やってまいりました。
最寄り駅は両国駅ですが、JR両国駅からだと10分ほど歩くようです。
錦糸町駅北口から出ている墨田区内巡回バスに乗り、「すみだ北斎美術館前」で降りて徒歩0分で行こうと思い、隣のJR錦糸町駅で下車。
北口ロータリーの地図もよく見たのですが、巡回バスの乗り場がよくわかりません。
総武線と平行に走る「北斎通り」をまっすぐ行けば、目指す美術館に行けるようなので、街並みを眺めながら歩いて行くことにしました(^_^;)

これといった特徴のない街並みを歩きながら、こんなことを考えました。
「すみだ北斎美術館」は「葛飾北斎」の作品を収蔵する美術館なのに、墨田区が建設・運営しているために、「葛飾北斎美術館」と命名できなかったのかな~?
もしそうなら、「墨田」にこだわらず、もっとおおらかに大きく構えた方がよかったのでは……。
そうこう考えているうちに、アルミを外装材に使った斬新なデザインの美術館(建築設計:妹島和世)が出現しました。

すみだ北斎美術館「外観」
美術館の手前には「緑町公園」という児童公園があり、美術館の手前にブランコで遊ぶ子どもたちのいる風景をわき目に、エントランスへ向かいました。

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2016年11月22日開館
『すみだ北斎美術館』
所在地:〒130-0014 東京都墨田区亀沢2丁目7番2号
開館時間:9:00~17:30(入館は閉館の30分前まで)
休館日:毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は翌平日)、年末年始12月26日~1月1日
アクセス:
・都営地下鉄大江戸線「両国駅」A3出口より徒歩5分
・JR総武線「両国駅」東口より徒歩9分
・墨田区内循環バス「すみだ北斎美術館前(津軽家上屋敷跡)停留所」からすぐ
TEL:ハローダイヤル 03-5777-8600 (8:00-22:00休館日を除く)
→ホームページはこちら
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渓斎英泉『北斎肖像画』(すみだ北斎美術館蔵)
今から27年前の1989年、墨田区が「北斎館(仮称)」という名称で構想したのが始まりでした。
浮世絵研究で日本の第一人者といわれる美術史家、楢崎宗重(1904-2001)からの寄贈品と、北斎コレクターとして世界的に知られるピーター・モース(1935-1993)のコレクション、さらに墨田区が独自に多数の肉筆画や版画を収集してきたそうです。
一般の「観覧料」は、常設展が400円、企画展が1,200円。
気になったのは「障害者」の料金設定。
国公立の博物館・美術館では、障害者の方は無料というのが通例となっているのですが、「すみだ北斎美術館」では企画展が有料となっていたので少し驚きました。
公立図書館が無料であるのと同様に、
博物館・美術館もまた「博物館法」という法律で「無料」と定められていることを踏まえて、障害者の方等への配慮もされているわけです。
願わくば、この料金設定が独り善がりな解釈から来るものでなければよいのですが……。
受付でチケットを購入し、エレベーターで4階の企画展示室に行くよう、案内されました。
小規模な美術館ですから、入館キャパシティは大きくありません。その上、観覧ルートにエレベーターを使用すると、さらにキャパシティを狭めてしまいます。
オープン当初は、かなりの混雑になったと思いますが、開館2週間後で平日の今日は大きな混乱はありませんでした。(土日はわかりませんが)

開館記念展「北斎の帰還」
会期:2016年11月22日(火)~2017年1月15日(日)
開館記念展は4章構成で企画展示室で開催されていますが、企画展示室は、4階の第1展示室と3階の第2展示室に分けれています。
序章「北斎のイメージ」
1章「北斎の描いたすみだ」
2章「幻の絵巻-隅田川両岸景色図巻-」
3章「名品ハイライト」
常設展示室は4階なので、どうしても企画展(前半)→常設展→企画展(後半)の順になってしまうので、少し戸惑うかもしれません。
また、カメラで写真撮影している人がいたので、係の方に確認すると、
企画展示室入口は撮影OK、企画展示室内は撮影不可。
常設展示室は、撮影不可表示されている三点の展示作品を除いて撮影OK(フラッシュは不可)とのことでした。

第2展示室では、「北斎の帰還」の目玉展示があります。
2015(平成 27)年に、墨田区が取得し、海外から里帰りした長さ約7メートルの幻の絵巻「隅田川両岸景色図巻」が全巻一挙に初公開されています。

「隅田川両岸景色図巻」(部分:両国橋付近)
常設展示室には、誰でも知っているこやんな作品も展示されています。
やっぱり、これがなければ「北斎」ではありませよね!

「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」

「冨嶽三十六景 凱風快晴」
ただ、作品だけが展示されているのではなく、手前に情報提供システムの画像装置が設置されています。

このような展示システムは、いわゆる「博物館展示」の手法として発達してきたものですが、「作品を観る」だけの状態より「情報量」を大きくしてくれます。
しかし、そのことを観覧者の私たちが望んでいることかどうかはわかりません。
北斎の創作風景を再現した「北斎のアトリエ」もありますが、この展示手法も「博物館展示」の代表的なものです。

「北斎のアトリエ」
展示空間としては、
企画展は、作品展示中心の「美術館展示」
常設展は、情報展示中心の「博物館展示」
「すみだ北斎美術館」全体としては、美術館と博物館の中間に位置すると言えると思います。
今後、どのように変化していくのか、期待しています(^_^)
ドラマはいつでも、ハッピーエンド。
「逢えて、よかった\(^_^)/」
それでは、また次回♪