こんにちは。

AC です。



ヒット曲「恋のバカンス」などで知られる双子のデュオ、ザ・ピーナッツの妹、伊藤ユミさんが(2016年) 5月18日に亡くなられていたと報じられました。

2012年に亡くなられた姉の伊藤エミさんとあわせ、ザ・ピーナッツのお二人のご冥福を心よりお祈りいたします。


ザ・ピーナッツの伊藤ユミ(右)と姉の伊藤エミ
左:姉 伊藤エミ(1941年4月1日 - 2012年6月15日)
右:妹 伊藤ユミ(1941年4月1日 - 2016年5月18日)


愛知県名古屋市育ちの伊藤姉妹は、美空ひばりのような歌手を目標に、名古屋で歌の先生について勉強し、「伊藤シスターズ」として活動していました。

1958年、渡辺プロダクションの渡辺晋社長にスカウトされ上京しました。

二人は社長宅に寄宿して、歌のレッスンや躾(しつけ)を徹底的に教え込まれたそうです。



1959年2月11日、17歳で「ザ・ピーナッツ」として「日劇コーラスパレード」で舞台デビュー、4月には「可愛い花」でレコード歌手デビューし、爆発的ヒットとなります。

以後、引退するまでの16年間、和製ポップス最大のスターとして活躍しました。

ザ・ピーナッツ


1960年当時、日本のポップス界では、外国のヒット曲(洋楽ポップス)に日本語の訳詞を載せた、いわゆる「カバーポップス」が主流でした。

つまり、日本オリジナルなポップスはまだ存在していませんでした。

例えば、「ザ・ピーナッツ」のデビュー曲「可愛い花」の元歌はアメリカのジャズ・ミュージシャン、シドニー・ベシェがフランスに渡った際に作曲した「Petite Fleur(小さな花)」に日本語の歌詞をつけたカバー曲です。



そして1962年、ザ・ピーナッツの歌唱で発表された「ふりむかないで」は、日本オリジナルな曲と日本語の歌詞で作られた「和製ポップス」最初期のヒット作品となりました。

現在の「J-POP」への幕は、この時、開かれたんですね(^-^)/

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『ふりむかないで』

作詞:岩谷時子
作編曲:宮川泰
歌唱:ザ・ピーナッツ

発売:1962年2月

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「ふりむかないで」は、1962年8月公開のザ・ピーナッツ主演の東宝映画『私と私』(監督:杉江敏男、音楽:中村八大)では劇中歌として歌われました。

生き別れになった双子が出会い、「ザ・ピーナッツ」として人気歌手になるまでを描く娯楽ミュージカル映画でした。

ステージで歌うザ・ピーナッツに客席から紙テープが投げられたりしている様子が出てきますが、当時はごく普通の風景だったんですよ。

また、ザ・ピーナッツの後ろで、躍りながら指揮をしているおじさんが出てきますが、この方は、スマイリー小原さんです。

テレビ番組「ザ・ヒットパレード」や「シャボン玉ホリデー」などにレギュラー出演していた「スマイリー小原とスカイライナーズ」の指揮者として超有名な方です。

ご興味がありましたら、ぜひご覧ください。
↓ ↓ ↓

ザ・ピーナッツ ふりむかないで
1962年 東宝「私と私」より


ザ・ピーナッツの曲は、その後たくさんのカバー曲を生むことになりますが、どのカバー曲を聴いても、元歌のザ・ピーナッツとハッキリとした違いを感じると思います。

それは、

「ザ・ピーナッツの圧倒的な歌の上手さ」

です。

名古屋が生んだ、日本最高のヴォーカリストです(^o^)



ドラマはいつでも、ハッピーエンド。

「逢えて、よかった\(^_^)/」


それでは、また次回♪