こんにちは。

AC です。



2016年7月7日、放送作家の草分け的存在で、大ヒット曲「上を向いて歩こう」などの作詞や、ラジオパーソナリティーとしても知られる 永六輔(えい・ろくすけ)さんがお亡くなりになりました。

永六輔さんのご冥福を心よりお祈りいたします。



私も、こどもの頃から、永六輔さんのテレビ・ラジオの番組を通して、その柔軟な視点の持ち方に影響を受けながら育ちました。

お会いしたことはありませんが、ずっと長い間、いつも身近にいてくれた方だったと思います。

たくさんの追悼番組の中で、永六輔さんが作詞し、日本を代表する世界的大ヒット曲となった「上を向いて歩こう」のメロディが耳に届いています。

すごい曲です。広い世界で、たくさんのひとが口ずさんでいるんですから。

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『上を向いて歩こう』(「SUKIYAKI」)

作詞:永 六輔(1933-2016)
作曲:中村八大(1931-1992)
歌唱:坂本 九(1941-1985)

発売:1961年10月15日
全米リリース:1963年5月3日
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誕生50周年記念シングル(2011)
誕生50周年記念シングルジャケット(2011.7.13)


1961年7月21日、産経ホールで開催された「第3回中村八大リサイタル」で、坂本九の歌によって初披露されたことから、この日が「上を向いて歩こう」の誕生した日とされています。



NHKテレビ「夢であいましょう」(1961-1966)は、永六輔さんが放送作家として制作された、いわばバラエティー創成期の番組でした。

「夢であいましょう」なんて、少しわくわくするようなタイトルで、小さな子どもたちもたくさん観ていたんですが、私もその中のひとりでした。

「上を向いて歩こう」は1961年8月19日、「夢であいましょう」の中でテレビでも初披露されました。

たぶん私も、その時、初めて聴いたのだと思います。


「夢であいましょう」では、毎月1曲、永六輔作詞・中村八大作曲による「今月のうた」が作られ、毎週放送されていました。

「上を向いて歩こう」は、1961年10月の「今月のうた」として発表されましたが、好評だったため、翌11月にも2ヶ月連続の「今月のうた」として放送され、大ヒットとなりました。



また、「上を向いて歩こう」は、「SUKIYAKI」として、1962年にイギリスでケニー・ボールによるインスト(ディキシーランド・ジャズ・アレンジ)曲としてリリースされ、全英チャートで10位にランクインしましたが、米国ではヒットしなかったそうです。

ところが、たまたま坂本九本人の歌唱によるシングルを入手したカリフォルニア州のDJが紹介したところ、問合せが殺到したため、

1963年5月3日、英語タイトル「SUKIYAKI」として全米リリースされたんだそうです。

5月11日付けビルボードHot100で79位に登場後、コンスタントに順位を上げ、79位→45位→20位→10位→2位→1位→1位→1位→2位→6位→8位→14位→18位→37位と、8月10日付けまで、実に3ヶ月間14週にわたってHot100にチャートインし続けました。

現在のヒットチャートでは、初登場第1位というのが当たり前のようにありますが、

当時のヒットチャートは、下から少しずつ順位を上げ、ゆっくりランクダウンするというのが普通だったんですね。


そしてその後も、カバー曲が80年代、90年代もHot100にチャートインを繰り返すことで、世界の歌「SUKIYAKI」となっていったといきました。

長い間、海外で知られている日本の曲と言えば、「さくらさくら」と「上を向いて歩こう」の2つだけでした。



「上を向いて歩こう」は、以来、たくさんの方に多様にカバーされ歌い継がれていますが、

この曲の持つ底力を感じるカバーが、2011年3月11日の東日本大震災の時に生まれています。

被災地でこれまで活動していたミュージシャンを中心に一般の方も交えた「上を向いて歩こう」の演奏です。

最初に「二胡」によるインストゥルメンタルがありますが、「上を向いて歩こう」という歌詞がハッキリと聴こえてきます。

ぜひ聴いてみてください。この曲の底力を感じてもらえるかもしれません(^_^)
↓ ↓ ↓

ONE LOVE / 上を向いて歩こう [SING OUT from JAPAN] 3.11, 2011


1960年代、「上を向いて歩こう」が登場するまで、小さな子どもでも歌えるポピュラーソングは一つもありませんでした。

その子どもたちは、1980年代の急速なカラオケの普及とともに、歌える大人になっていったんですね(^o^)



ドラマはいつでも、ハッピーエンド。

「逢えて、よかった\(^_^)/」


それでは、また次回♪