こんにちは。
AC です。
今日は、東京・六本木の国立新美術館で、
『MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事』
を見てきました。

「三宅一生」の大規模な回顧展は、なんと16年ぶりとなります。
今回を逃すと、またいつあるかわかりません。
2000年に開催された「三宅一生展―ISSEY MIYAKE MAKING THINGS」(2000年4月29日~8月20日)は、
東京都現代美術館の天井高に恵まれたダイナミックな空間を十分に生かし、躍動感あふれるインスタレーションが印象に残る~素晴らしい展覧会でした。

「三宅一生展―ISSEY MIYAKE MAKING THINGS」(2000年4月29日~8月20日/東京都現代美術館)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事』
会 期:2016年3月16日(水)~6月13日(月)
休 館:毎週火曜日 ただし、5月3日(火・祝)は開館
開館時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで)
観覧料:一般1,300円、大学生800円
会 場:国立新美術館 企画展示室2E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
主 催:国立新美術館
共 催:公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団、株式会社 三宅デザイン事務所、株式会社 イッセイ ミヤケ
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

国立新美術館(2007年1月開館、設計:黒川紀章)
国立新美術館は、収蔵作品を持たない国立の「現代美術館」なので、ずっと変化のない「常設展」がなくて、すべての展覧会が期間限定の「企画展」なんですね♪
皆さんよくご存じの通り、
三宅一生(1938ー)さんは、1970年に東京にデザイン事務所を立ち上げて以来、革新的な服づくりを続け、世界を舞台に活躍している衣服デザイナーです。

三宅一生氏(1938ー)
「ファッションデザイナー」ではなく、「衣服デザイナー」と呼ぶのは、
「衣服」は、時代と共に移ろう「ファッション」として存在するのではなく、より普遍的なレベルで私たちの生活と密接に結びついて生まれる「デザイン」であるとの考えによるものです。
また、「衣服デザイン」が、国立新美術館の展示領域である「現代美術」の一つのジャンルとして扱われている理由は、
2007年の開館以来の「国立新美術館の活動理念」によるものです。
「さまざまな美術表現を紹介し、新たな視点を提起する美術館」という活動理念により、
「デザイン」が重要な展示領域の一つと考えているからです。
その意味で、
「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」は、
衣服デザイナー三宅一生の仕事を網羅的に紹介する大規模な回顧展であるだけでなく、
国立新美術館の存在意義を示す展覧会の一つでもあるようです。
さて、どんな展覧会になっているのでしょうか?
展示会場の中に向かいましょう♪

「MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事」予告映像
展覧会は3つのセクションで構成されています。
各セクションごとに、国立新美術館の公式動画を付けてありますので、ぜひ動かしてご覧になってくだしい。
展示空間の雰囲気が少しだけ伝わると思います(^-^)/
まず最初の「Section A」では、1970年から始まる初期の仕事が紹介されています。
私は、このセクションの展示に最も興味をそそられたのですが、
それはこの時期の仕事に、その後の活動を形づくる上での「原点」を見たからなんです。
布の幅をそのまま活かしたジャンプスーツ、刺し子や丹前を再解釈した衣服などに、
「一枚の布をできるだけそのまま使う」
「伝統技法と先端技術を融合させる」
といった三宅一生のデザイン手法の基本を見ることができます。

Section A 左手前は《タトゥ》1970/1971 春夏

Section A 右手前は《丹前》1976/1976 秋冬
「MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事」Section A
2番目の「Section B」は、1980~1985年に展開していた「ボディ」シリーズです。
繊維強化プラスティック、籐と竹、シリコンなど、従来の衣服では使われなかった素材や手法を用いて、胴体部を覆う衣服が展示されています。

Section B
「MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事」Section B
さて最後の「Section C」では、三宅一生の最も革新的な側面を、
「素材」、「プリーツ」、「IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE」、「A-POC」、「132 5. ISSEY MIYAKE」と「陰影 IN-EI ISSEY MIYAKE」という5つのテーマに分けて展示されています。

Section C 「PLEATS」

Section C「仮想オリンピック」
「MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事」Section C
やはり、「Section A」の初期作品がすべての「基本」であり、溢れ出てくる強いパワーを感じます。
展示空間そのもののデザインは小さくまとめた感が否めず、16年前の東京都現代美術館でのダイナミックな展示の力には及びませんが、一連の初期作品を同時に見ることで、活動を規定する「揺るがない意思」のようなものを見ることができました。
いつものことですが、
ミュージアムは歩き続けるので、足がクタクタになってしまします。
1階の広いカフェでひと休み(^_^;)

自分にとっての「揺るがない意思」、それはきっと自分のやってきた仕事の中にあるのかも……。
そんなことを静かに考えていました。
ドラマはいつでも、ハッピーエンド。
「逢えて、よかった\(^_^)/」
それでは、また次回♪
AC です。
今日は、東京・六本木の国立新美術館で、
『MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事』
を見てきました。

「三宅一生」の大規模な回顧展は、なんと16年ぶりとなります。
今回を逃すと、またいつあるかわかりません。
2000年に開催された「三宅一生展―ISSEY MIYAKE MAKING THINGS」(2000年4月29日~8月20日)は、
東京都現代美術館の天井高に恵まれたダイナミックな空間を十分に生かし、躍動感あふれるインスタレーションが印象に残る~素晴らしい展覧会でした。

「三宅一生展―ISSEY MIYAKE MAKING THINGS」(2000年4月29日~8月20日/東京都現代美術館)
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『MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事』
会 期:2016年3月16日(水)~6月13日(月)
休 館:毎週火曜日 ただし、5月3日(火・祝)は開館
開館時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで)
観覧料:一般1,300円、大学生800円
会 場:国立新美術館 企画展示室2E
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
主 催:国立新美術館
共 催:公益財団法人 三宅一生デザイン文化財団、株式会社 三宅デザイン事務所、株式会社 イッセイ ミヤケ
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国立新美術館(2007年1月開館、設計:黒川紀章)
国立新美術館は、収蔵作品を持たない国立の「現代美術館」なので、ずっと変化のない「常設展」がなくて、すべての展覧会が期間限定の「企画展」なんですね♪
皆さんよくご存じの通り、
三宅一生(1938ー)さんは、1970年に東京にデザイン事務所を立ち上げて以来、革新的な服づくりを続け、世界を舞台に活躍している衣服デザイナーです。

三宅一生氏(1938ー)
「ファッションデザイナー」ではなく、「衣服デザイナー」と呼ぶのは、
「衣服」は、時代と共に移ろう「ファッション」として存在するのではなく、より普遍的なレベルで私たちの生活と密接に結びついて生まれる「デザイン」であるとの考えによるものです。
また、「衣服デザイン」が、国立新美術館の展示領域である「現代美術」の一つのジャンルとして扱われている理由は、
2007年の開館以来の「国立新美術館の活動理念」によるものです。
「さまざまな美術表現を紹介し、新たな視点を提起する美術館」という活動理念により、
「デザイン」が重要な展示領域の一つと考えているからです。
その意味で、
「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」は、
衣服デザイナー三宅一生の仕事を網羅的に紹介する大規模な回顧展であるだけでなく、
国立新美術館の存在意義を示す展覧会の一つでもあるようです。
さて、どんな展覧会になっているのでしょうか?
展示会場の中に向かいましょう♪

「MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事」予告映像
展覧会は3つのセクションで構成されています。
各セクションごとに、国立新美術館の公式動画を付けてありますので、ぜひ動かしてご覧になってくだしい。
展示空間の雰囲気が少しだけ伝わると思います(^-^)/
まず最初の「Section A」では、1970年から始まる初期の仕事が紹介されています。
私は、このセクションの展示に最も興味をそそられたのですが、
それはこの時期の仕事に、その後の活動を形づくる上での「原点」を見たからなんです。
布の幅をそのまま活かしたジャンプスーツ、刺し子や丹前を再解釈した衣服などに、
「一枚の布をできるだけそのまま使う」
「伝統技法と先端技術を融合させる」
といった三宅一生のデザイン手法の基本を見ることができます。

Section A 左手前は《タトゥ》1970/1971 春夏

Section A 右手前は《丹前》1976/1976 秋冬
「MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事」Section A
2番目の「Section B」は、1980~1985年に展開していた「ボディ」シリーズです。
繊維強化プラスティック、籐と竹、シリコンなど、従来の衣服では使われなかった素材や手法を用いて、胴体部を覆う衣服が展示されています。

Section B
「MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事」Section B
さて最後の「Section C」では、三宅一生の最も革新的な側面を、
「素材」、「プリーツ」、「IKKO TANAKA ISSEY MIYAKE」、「A-POC」、「132 5. ISSEY MIYAKE」と「陰影 IN-EI ISSEY MIYAKE」という5つのテーマに分けて展示されています。

Section C 「PLEATS」

Section C「仮想オリンピック」
「MIYAKE ISSEY展:三宅一生の仕事」Section C
やはり、「Section A」の初期作品がすべての「基本」であり、溢れ出てくる強いパワーを感じます。
展示空間そのもののデザインは小さくまとめた感が否めず、16年前の東京都現代美術館でのダイナミックな展示の力には及びませんが、一連の初期作品を同時に見ることで、活動を規定する「揺るがない意思」のようなものを見ることができました。
いつものことですが、
ミュージアムは歩き続けるので、足がクタクタになってしまします。
1階の広いカフェでひと休み(^_^;)

自分にとっての「揺るがない意思」、それはきっと自分のやってきた仕事の中にあるのかも……。
そんなことを静かに考えていました。
ドラマはいつでも、ハッピーエンド。
「逢えて、よかった\(^_^)/」
それでは、また次回♪