こんにちは。

AC です。



今日は、「宝くじの家計簿」です。

家計簿


「宝くじの家計簿」は「宝くじ展'80in池袋西武」で展示された「情報」の一つでした。
#「"宝くじ"を展示する?」宝くじ展'80~1980
#「勝札→富くじ復活!」宝くじ展'80のお話~1980


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クライアントは、第一勧業銀行宝くじ部
会期は、1980年 8月29日(金)~9月3日(水)
会場は、西武百貨店池袋店の大催事場

この年の「宝くじ展'80」で扱った「情報」は、次のようなものでしたが、このブログでは、新しい観点でご紹介します。

〇宝くじの「歴史」
〇宝くじ発売の「仕組み」
〇「時効当せん金ゼロ」のキャンペーン
〇9月2日宝くじの日の「お楽しみ抽選」
〇「幸運の女神」のお披露目
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〇宝くじ発売の「仕組み」~宝くじの家計簿~

宝くじを発売できるのは、「当せん金付証票法」に定められた全都道府県と全政令指定都市、つまり地方自治体です。

なにせ、発売の目的は「浮動購買力を吸収し、地方財政資金の調達に資する」こととなってますから。

この地方自治体が、総務大臣の許可を得て発売元(発売団体)となり、発売等の事務を銀行(みずほ銀行)に委託しています。


委託している発売等の事務は「宝くじ受託業務」として定められています。

総務省発表の資料によると、以下のようなものです。


󾀑宝くじ受託業務の内容
(当せん金付証票の発売等の事務)

①宝くじ券の作成、宝くじ券の配送
②宣伝広報(販売促進広告+普及宣伝)
③売りさばき
④抽せん、当せん番号の発表
⑤当せん照会、当せん金支払い
⑥支払い済当せん券の整理・保管
⑧数字選択式宝くじオンライン運営


「宝くじを売るのには、いろんなことしないといけない」ってことはわかりました。



これも総務省発表の資料では、こんな数字で公表されています。

󾀑宝くじ発売等の事務に係わる経費(平成20年度)

売上高を100%とすると、

・当せん金 45.7%
・経費 14.2%
・売上収益金 40.1%
※売上収益金は「売上高に応じた発売団体の収益金」

「"当せん金"はわかります。それが目的なんですから!」

「でも"宝くじ"を1,000万円買うと、確率的には457万円になっちゃうってこと?」

「その通りです。でも半分近く戻ってきたなら運がいいんですよ!」

「100円くじ10枚買うと必ず1枚当たるから100円戻ってくる。普通は10%になっちゃう。」

「そうよ、買えば買うほど、損するのが決定的になるんですよ!」

「でも、1億円あたることもあるでしょ?」

「そう、だから"宝くじ"は少しだけ買うものです。1,000万円も買っちゃーいけません!」

「たくさん買うと損するに決まってるから、お金持ちは買わないのよ!」

「そうね。お金がないから"宝くじ"で億万長者になる夢見たいわけだから!」

「"宝くじ"の目的とされてる"地方財政資金の調達"って、お金持ち以外の人から集めてるわけだね! なんかずるーい」



「経費14.2%」の内訳は、以下の通りです。

(経費内訳)
・売りさばき手数料 7.4%
売りさばき金額に応じて、売りさばき業者が受け取る手数料。

・支払手数料 0.3%
当せん金支払い額に応じて、売りさばき業者が受け取る手数料。

・普及宣伝費 2.7%

・宝くじ券印刷・運送費 0.9%
宝くじ券を印刷し、宝くじ売場まで運送する費用。

・販売促進広告費 1.3%

・その他経費 1.6%

「高いのか安いのか、よくわからないけど、たぶん高いような気がします?!」



そして、「収益金」は抽せん会終了後、それぞれの発売元に納付されます。

「当たっても、当選せん金を取りに行かなかったらどうなるの?」

「宝くじの当せん金の支払期間は、支払開始日から1年間です。これを過ぎると"時効"となり、当せん金は受け取れません。」

「そのお金はどうなるの?」

「そうですね、そのお話は別の回でね♪」



それでは、また次回(^_^)v


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