こんにちは。

AC です。


今日は、「"富くじ"と賭博?」です。

カジノ

「富くじ」は「宝くじ展'80in池袋西武」で展示された「情報」の一つでした。
#「"宝くじ"を展示する?」宝くじ展'80~1980
#「江戸の"富くじ"?」宝くじ展'80のお話~1980

箕面の福富
摂津・箕面の瀧安寺では毎年正月元旦から七日間行われる法要の後、お札(護符)を参詣者に抽選で配布していました。参詣者は灯明料を納めて木札を貰い、これに自分の名前を書いて富箱(とみばこ)と呼ばれる大きな箱に入れます。箱の上の小さな穴から寺僧は先に錐をつけた長い棒で突き、突きささった木札の人に護符が授けられました。護符を授かった人には福徳があるとされ大変な人気でした。これを「富くじ」または「箕面の福富」とも言いました。

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展示・ディスプレイ会社「乃村工藝社」で初めて担当した「宝くじ展'80」は、一週間の「文化催事」で、

クライアントは、第一勧業銀行宝くじ部
会期は、1980年 8月29日(金)~9月3日(水)
会場は、西武百貨店池袋店の大催事場

この年の「宝くじ展'80」で扱った「情報」は、次のようなものでしたが、このブログでは、新しい観点でご紹介します。

〇宝くじの「歴史」
〇宝くじ発売の「仕組み」
〇「時効当せん金ゼロ」のキャンペーン
〇9月2日宝くじの日の「お楽しみ抽選」
〇「幸運の女神」のお披露目
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〇宝くじの「歴史」~富くじと賭博~

「賞金付きの籤を購入する賭博一般」を指す普通名詞は、「宝くじ」ではなくて、今でも「富くじ」なんですって。


「刑法(185-187条)」に規定された犯罪類型の一つに「賭博及び富くじに関する罪」というのがあって、

「富くじ」という言葉は、今でもちゃんと使われているんですね。

「えっ、"富くじ"は賭博なの??」


法律的に「富くじ」は、次のように説明されています。

「富くじ行為とは、一定の番号札や券を販売し、その後抽選など偶然的な方法で購入者の間に不平等な利益を分配することである。その札や券が富くじである。」


「富くじ」には、「当たる人」と「ハズレる人」がいるから、「不平等な利益の分配」と説明されているんですね。

でも、この「不平等な利益」の中には、「マイナスの利益」つまり「損失」が含まれてるので注意が必要です!!

つまり、「ハズレる人の損失」の中から、「当たる人の利益」を出す仕組みなんですから。

自分が「当たりたい!」と願うことは、たくさんの人に「ハズレて損して欲しい!」と願うことと同じになっちゃうんですね。


そして、「富くじ」さえ売れれば、"必ず"得するのは「胴元」つまり主催者です。

「胴元」とは、掛け金を回収して配当を払う人のことで、江戸時代の「富くじ」の場合は「寺社」になります。

「富くじ」は、基本的には、「胴元」である「寺社」のためにやってたんですね。



あと、「福引」は、券を直接購入するわけではないので、「富くじ」にはあたらないとされているらしいです。

「よかった~。スーパーの福引は賭博じゃないんですね。危うく賭博に手を染めるとこだった!」

「でも、宝くじは賭博の一種ですよ!」

「しまったぁ、賭博に手を染めましたぁ(*_*)」

「大丈夫です!"宝くじ"は、法律で合法化されてるから…、今はね(^_^;)」



「賭博及び富くじに関する罪に該当する行為」でも、法律の限りにおいて合法化されているものはたくさんあります。

競馬、競輪、競艇、オートレースはもちろんですが、商品先物取引、デリバティブ取引、保険契約、パチンコ、さらに宝くじ、サッカーくじ、お年玉郵便はがき……。

競馬



天保13年(1842年)の「天保の改革」により禁止されて以来、103年もの長い間、「富くじ」は発売されなかったのですが、

1945年7月に復活することになります。


そのお話は、また別の回で♪
#「勝札→宝くじ誕生!」宝くじ展'80のお話~1980


それでは、また次回(^_^)v


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