こんにちは。

AC です。



今日の「風」は、「Xの悲劇」エラリー・クイーンの本格推理小説です。

「Xの悲劇」
「Xの悲劇」エラリー・クイーン(創元推理文庫)


小学5年生の時、私は初めて「エラリー・クイーン」と出会いました。

図書館で児童向けの「推理小説」を何冊か読んでいたのですが、

書店で東京創元社の「創元推理文庫」の棚を見つけ、最初に手に取ったのが「Xの悲劇」でした。


エラリー・クイーンがどんな推理作家なのか、何の知識もなかったのですが、私はなぜ、この「Xの悲劇」を選んだのでしょうか?

それは、

「Xの悲劇」の右側に、

「Yの悲劇」さらには「Zの悲劇」が並んでいたからなんです。

あとでわかったことですが、「レーン最後の事件」を加えて「ドルリー・レーン四部作」といわれるものでした。

「X」「Y」「Z」「最後」

この並びを見て、

まず「X」を読みたいと思わずにはいられなかったんですね(*^.^*)

「Yの悲劇」
「Yの悲劇」エラリー・クイーン(創元推理文庫)
「Zの悲劇」
「Zの悲劇」エラリー・クイーン(創元推理文庫)
「レーン最後の事件」
「レーン最後の事件」エラリー・クイーン(創元推理文庫)



「エラリー・クイーン」は、アメリカの推理作家です。

ご存じの方が多いと思いますが、

エラリー・クイーンは、二人います。

「エラリー・クイーン」というのは、

フレデリック・ダネイ(1905‐82)と

マンフレッド・B・リー(1905‐71) という、

いとこ同士による合同ペンネームなんです。

「藤子不二夫」と同じで、

二人で一つのペンネームで活動するスタイルです。

「エラリー・クイーン」
ダネイ(右)とリー(左) 二人とも「エラリー・クイーン」



エラリー・クイーンは、1929年、最初の長編「ローマ帽子の謎」でデビューし、

それに続く〈国名シリーズ〉と、

当初、バーナビー・ロス名義で発表された〈ドルリー・レーン四部作〉で、

ミステリ界に不動の地位を得た推理作家です。

「アメリカの推理小説そのもの」と評された、巨匠中の巨匠と言われています。



「Xの悲劇」は、1932年に発表されましたが、

元舞台俳優で聾者のドルリー・レーンを探偵役とする「悲劇」4部作の第1作になります。

本作を含む4作品は、「エラリー・クイーン」ではなく「バーナビー・ロス」の名義で発表されました。


なぜ〈ドルリー・レーン四部作〉だけが、バーナビー・ロス名義で発表されたのでしょうか?

もちろん理由があるのですが、「ネタバレ」になってしまうので、ここでは内緒です(^_^;)



「Xの悲劇」のはじまりはこんな感じです……

満員の市電の中という密閉状況の中で、ニコチン液に浸した針を使用した巧妙な殺人が発生する。被害者は多数の人間から恨まれており、容疑者が続々と現れるがいずれも逮捕の決め手に欠けていた。

お手上げとなったサム警視とブルーノ地方検事は、必死の思いで元舞台俳優の名探偵ドルリー・レーンに協力を要請する。

しかし、それはその後の殺人劇の前奏曲に過ぎなかった。



なんか、ワクワクしてきませんか(*^.^*)



〈国名シリーズ〉というのも気になりますが、

そのお話は、また別の回で~♪
☆「ローマ帽子の謎」エラリー・クイーン~国名シリーズ



それでは、また次回(^_^)v





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