こんにちは。

AC です。



忘れられない 舞台があります。

「ガールズ・タイム」

1995年の上演ですから、もう20年近くも経ってしまいました。

「こんな舞台がつくれたらいいな~!」

そんな思いを初めて持ったのが、この舞台です。

舞台「ガールズ・タイム」(1995)
舞台「ガールズ・タイム」(1995)


演出・振付 宮本亜門、脚本 大石静、
そして、音楽監督 広瀬香美

副題が「女のコよ、大志を抱け!」

出演者は、総勢10名の女優・タレントだけ。

ダンスあり、コントあり。そして歌あり、笑いあり…。

ミュージカルと銘打ってはいましたが、

全編、広瀬香美の歌だけで完結する舞台だったんです。

広瀬香美メドレーの"SHOW TIME"なんかは、本当に楽しい時間でした(^-^)/

当時まだ、広瀬香美はコンサート活動をしていませんでしたから、なおさら素敵な時間に感じました。


そして、それを支えていたのが、バンドの生演奏。

ロンドンでミュージカルを観た時、ピットの中のオーケストラ、つまり生演奏でやるミュージカルに感激した記憶があります。

それと同じことを、ポップな音楽でやったのが「ガールズ・タイム」の素晴らしさの一つでした。

広瀬香美
広瀬香美


「ガールズ・タイム~女のコよ、大志を抱け!~」

会期:1995年11月6日(月)~12月14日(木)
会場:PARCO劇場
出演:
生田智子、大島蓉子、岡千絵、佐々木陽子、須藤真里子、高谷あゆみ、中村亜紀、林希、樋口沙絵子、松本美香

声の出演:
川平慈英、細川俊之、美輪明宏

バンド:
野村義男(Guiter)、渡辺英樹(Bass)、田口智治(Keybord)、衛藤浩一(Drums)

料金 S席8000円 A席6000円

脚本:大石静
演出・振付:宮本亜門
音楽監督:広瀬香美
美術:川本清子
照明:原田保
音楽アレンジャー:米光亮
音響:大坪正仁
衣裳:前田みのる
振付:麻咲梨乃
舞台監督:加藤高
アート・ディレクション:高橋雅之
宣伝写真:宅間國博
企画制作:(株)バンダイ/(株)パルコ


ビデオ「ガールズ・タイム」(1996)
ビデオ「ガールズ・タイム」(1996)


上演の翌年(1996年5月25日)、バンダイビジュアルからビデオ(VHS)が出ました。

新宿の紀伊國屋書店で見つけて、すぐに買いました。

それから、何百回観たことでしょうか。

もうとっくに廃盤になってしまったので、今ではなかなか入手できないのですが…。


そんなに素晴らしい舞台だったのなら、再演やロングランにならないの?
と思われるかもしれません。

その後、1990年暮れから2000年にかけて、
姉妹的な舞台
「BOYS TIME ボーイズ・タイム~つよく正しくたくましく!!」が、
ウルフルズの音楽監督で、

続いて2000年には、待望の「ガールズ・タイム」再演が実現しました。

舞台「ガールズ・タイム」(2000)
舞台「ガールズ・タイム」(2000)


会期:2000年12月9日(土)~12月25日(月)
会場:PARCO劇場
出演:
濱田マリ・生田智子・大島蓉子・岡千絵・日永沙絵子・佐々木陽子・林希・入絵加奈子・瀬戸カトリーヌ・三国由奈

ただ残念ながら、キャストが半分入れ替わってしまい、魅力が半減してしまったなとガッカリしたのを覚えています。

なぜだったのでしょうか?

そう、あの「ガールズ・タイム」は、
宮本亜門の演出意図により、
10人の女優・タレント本人がそれぞれの「女のコ」であることを前提に、大石静が当初の脚本を大幅に書き替えた結果の舞台でした。

初演の10人こそが「ガールズ」だったのです。

だから、女優・タレント自身の舞台での迫力がすごかったんだとわかりました。
カッコ悪くても、生き生きと未来に向かっていく。
それが魅力に映っていたんですね。

「そんな舞台がつくれたらいいな~!」

いままた、そう思います。



それでは、また次回(^_^)v