こんにちは。

AC です。


アポロ8号から撮影された月面から昇る地球(1968)

月面から昇る地球(1968)


上の写真は、アポロ8号から撮影されたものです。

アポロ8号は、1968年12月のクリスマス、
初めて月を10周して地球に帰還した宇宙船です。

この時、私は中学一年生でしたが、
私の中にあった「二次元の月」が「三次元の月」に変わり、
私にとっての「歴史的な月」になりました。


それまで「月」は、「地球」とは別の世界にありました。
「かぐや姫」の帰る場所です。

見ることはできても、私たちには手の届かない二次元の世界でした。

「竹取物語―月へ帰って行くかぐや姫」
「竹取物語―月へ帰って行くかぐや姫」(土佐広通、土佐広澄・画)



私にとっては、天動説から地動説への転回に近い、ショッキングな出来事でしたし、
私には「コペルニクス的転回」となりました。

コペルニクス的転回とは、
物事の見方が180度変わってしまう事を比喩した言葉です。

天動説と地動説の最大の違いは「視点」の違いにあります。

宇宙の中心に地球があるとするのが、天動説。
宇宙の中心は太陽であるとするのが、地動説。

視点を「地球」に置くか、「地球の外」に置くかの違いです。

地動説以降、宇宙の中心は地球ではなく、太陽にあると考えられるようになりましたが、

現在では太陽は銀河系を構成する無数の星の1つで、
他の星々とともに銀河系の中心の周りを回っており、

さらにその銀河系も、この宇宙で移動し続ける無数の銀河の1つに過ぎないことが知られています。

現代の一般的な宇宙観では、
全ての物質は各々相対的に運動しており、
宇宙のどこかの物質に中心があるという考えを支持せず、
宇宙には特別な場所も方向も存在しないとしています。
この考え方を「宇宙原理」と言うそうです。



「人類の歴史的偉業」として歴史に残っているのは、
アポロ11号による「人類初の月面着陸」(1969)です。

アポロ11号の月面着陸(1969)
アポロ11号の月面着陸(1969)


私にとって「歴史的な月」となったのは、
アポロ8号が見せてくれた「視点の変化」そのものでした。

アポロ8号の司令船は、
1970年、大阪万博EXPO'70のアメリカ館に、
あの「月の石」とともに展示されました。

アポロ8号の司令船(大阪万博 アメリカ館)
アポロ8号の司令船 (大阪万博 アメリカ館)



それでは、また次回(^_^)v