こんにちは。
AC です。
ブログのタイトルは、
「☆癒しのひとときを、マイミュージアムで!」
ですが、
ブログの説明には、このように書いてあります。
「ミュージアムの地平から、癒しの時間を考えるブログです。 」
「癒しの時間」はわかるけど、
「ミュージアムの地平」って、一体どこのことなのでしょうか?
「ミュージアム」といえば、博物館や美術館ですが、
水族館、動物園、科学館、文学館などもみんなミュージアムです。

映画「ナイトミュージアム」
なぜ、ミュージアムなの?
それは、私が20数年、仕事としてきた「展示空間」の舞台の一つが「ミュージアム」だからなんです。
ミュージアム以外の舞台もあったの?
博覧会、それとテーマパーク。
なんとなく、にぎやかで、楽しそうな仕事ですね。
ところで、「地平」とは何のこと言ってるの?
辞書にはこうあります。(三省堂 大辞林)
【地平】(ちへい)
①平らな大地。大地の平面。
②「地平線」に同じ。
③(比喩的に)ある観点をとったときに視野に入れることのできる範囲。
「相対性理論の登場は物理学の新しい-を開いた」
③の「ある観点」の「ある」に「ミュージアム」を入れると、
うまいことに、意味がピッタリはまりますね。
「ミュージアムに観点をとったときに視野に入れることのできる範囲」
この視野が「ミュージアムの地平」の意味です。

パリ自然史博物館
あと、少しむずかしくなりますが、
「地平(Horizont)」という概念、
ドイツの哲学者、ハンス・ゲオルク・ガダマー(Hans-Georg Gadamer)が、
『真理と方法』で展開した解釈学(Hermeneutik) のキー概念なんだそうです。
状況一般の正当な解釈(了解) には、
過去の歴史的理解(歴史学的地平)と
現在の理解(現在的地平)の
両方が必要で、
より深い解釈(了解) には、
この2つの「地平」の融合、地平融合(Horizontverschmelzung)が、
起こっているんですって。
ガダマーが、問いと答えの弁証法としてこの「地平融合」を記述したのが、以下の文章。
まず、過去から伝承されたテクストが解釈者に語りかけ、問いかける。
テクストの内容の真実性に動かされ、解釈者にとって自明で無意識であったもの(先入見)が自明性を失う。
これによってはじめて、解釈者は、自らの先入見を吟味し、テクストに問いを立てるようになる。
うーん、やっぱり少しむずかしいですが、
少しずつ、具体的な話をしていきますので、
お付きあいのほど、よろしくお願いします。
ということで、「ミュージアムの地平」は、
私が見てきたミュージアムの展示空間から見える視野で、
私たちの先入観、「思い込み」や「常識」を打破して考えることでした。
それでは、また次回(^_^)v
AC です。
ブログのタイトルは、
「☆癒しのひとときを、マイミュージアムで!」
ですが、
ブログの説明には、このように書いてあります。
「ミュージアムの地平から、癒しの時間を考えるブログです。 」
「癒しの時間」はわかるけど、
「ミュージアムの地平」って、一体どこのことなのでしょうか?
「ミュージアム」といえば、博物館や美術館ですが、
水族館、動物園、科学館、文学館などもみんなミュージアムです。

映画「ナイトミュージアム」
なぜ、ミュージアムなの?
それは、私が20数年、仕事としてきた「展示空間」の舞台の一つが「ミュージアム」だからなんです。
ミュージアム以外の舞台もあったの?
博覧会、それとテーマパーク。
なんとなく、にぎやかで、楽しそうな仕事ですね。
ところで、「地平」とは何のこと言ってるの?
辞書にはこうあります。(三省堂 大辞林)
【地平】(ちへい)
①平らな大地。大地の平面。
②「地平線」に同じ。
③(比喩的に)ある観点をとったときに視野に入れることのできる範囲。
「相対性理論の登場は物理学の新しい-を開いた」
③の「ある観点」の「ある」に「ミュージアム」を入れると、
うまいことに、意味がピッタリはまりますね。
「ミュージアムに観点をとったときに視野に入れることのできる範囲」
この視野が「ミュージアムの地平」の意味です。

パリ自然史博物館
あと、少しむずかしくなりますが、
「地平(Horizont)」という概念、
ドイツの哲学者、ハンス・ゲオルク・ガダマー(Hans-Georg Gadamer)が、
『真理と方法』で展開した解釈学(Hermeneutik) のキー概念なんだそうです。
状況一般の正当な解釈(了解) には、
過去の歴史的理解(歴史学的地平)と
現在の理解(現在的地平)の
両方が必要で、
より深い解釈(了解) には、
この2つの「地平」の融合、地平融合(Horizontverschmelzung)が、
起こっているんですって。
ガダマーが、問いと答えの弁証法としてこの「地平融合」を記述したのが、以下の文章。
まず、過去から伝承されたテクストが解釈者に語りかけ、問いかける。
テクストの内容の真実性に動かされ、解釈者にとって自明で無意識であったもの(先入見)が自明性を失う。
これによってはじめて、解釈者は、自らの先入見を吟味し、テクストに問いを立てるようになる。
うーん、やっぱり少しむずかしいですが、
少しずつ、具体的な話をしていきますので、
お付きあいのほど、よろしくお願いします。
ということで、「ミュージアムの地平」は、
私が見てきたミュージアムの展示空間から見える視野で、
私たちの先入観、「思い込み」や「常識」を打破して考えることでした。
それでは、また次回(^_^)v