今日ね、帰りがけに
一陣の風が吹いてきてね
二重に巻いていたマフラーの端が後ろにさらわれていったの。
・・・・・・「ちゃんと巻いとけよ。」って笑って巻き直してくれた
いつかのあなたを思い出したの。
雪が降らないからって油断してた
・・・私の負けだね。
そんなものでなくとも
あなたを思い出させる術なんて
たくさん存在しちゃうんだ。
本当にたくさん、存在しちゃうんだ。
「ああ・・・雪だ・・・。」
つま先がかじかむように
指先がかじかむように
それは冬になれば私を襲う
なんてことないかすかな痛み。
歩道橋をわたって、私は新しい地面をふむ。
「道の向こう側」に見えた桜の木が
風の中で無関係に
ただ、そこに立っていた。
心で見たら
あんな風にみえるのだろうか。
私も。
徒然日記、桜時。
...
