アッチュとポチ




現在我が家には

猫が6匹暮らしています。



みんな、縁あって私たちが保護し、

一緒に暮らすようになった子たちです。



結論から言うと、

「猫同士仲が悪くて大変」





特に最初に来たアッチュと

5番目に来たポチが犬猿の仲。



ポチが来てからの1年10ヶ月。



私の心理プロセスが

死の受容過程に

よく似ていたように思います。





ご存知の方も多いでしょうが、

死の受容過程5段階は

キュブラー・ロスが提唱したものです。



死の宣告を受けた患者の心理は

「否認・怒り・取引・抑うつ・受容」

のプロセスを辿るといいます。






私の第一段階も

「否認」。



アッチュはポチを見るたびに

唸りちらし

大きな声で威嚇し、

ときに攻撃をしかける。



ポチは唸られて、背中の毛を逆立て、

その日の気分によっては

アッチュを追いかけ回す。



(アッチュ、気は強いけどケンカは弱い)



アッチュは追いかけられて粗相をし

ポチは顔に傷を作り

毛の雪を散らす。



私は必死に、こう思おうとする。



「まだポチが来て3ヶ月だもんな。

人間同士でも打ち解けるの時間かかるし。



猫同士、力の均衡を取ろうとしてるだけ。



ネットでも、猫はどっちが上か決まったら

無駄に喧嘩しないって言ってるし。



アッチュは女王気質だし、

普通の子よりも新しい猫に厳しいんだよ。



半年もしたら

ちょっと落ち着くに決まってる。」






第二段階の

「怒り」。




なんで?



ちゃんと時間かけて顔合わせしたし。



いつでもなんでも

アッチュ優先してるし。



夜は部屋分けてるし。



どっちとも、遊んであげてるし。



2人とも家なき子だったのが

縁あって家族になったんだから

なんで仲良くできないんだ。



(猫に道理は通用しない)



妊娠中も、出産直後の疲れた体でも

アッチュの唸り声を聞けば

絶対仲裁に走る私の気持ちが

わからないのか。



(猫は飼い主の気持ちを汲まない)



タイでは外国人の私が

猫助けをいろいろ頑張って来たのに

なんでこんな不当な状況に

陥らなければならないんだ。



(猫にとって、人間は人間)



(人間の善意も偽善行為も

気まぐれも無介入も

ただの現実にすぎない)



いろんなものリセットして

新しい人生始めたのに、

「猫もたくさんいて幸せな生活」

が実現できてないじゃないか。



(猫は人間の自己肯定や

幸せの確認をする道具ではない)






第三段階

「取り引き」。



神仏に願って、

死を遅らせようとするのとは

少し違いますが、



「飼い主の努力で

猫の不仲は緩和させられる」のでは。



私たちが頑張れば、

猫の仲も良くなるのでは。




さらなる家の猫仕様化。

猫の数以上のトイレと食事場。



再度の顔合わせ。

1日30分の猫セッション。



アッチュのストレス解消に遊び増加。

ポチのストレス解消にも遊び増加。

他の子にも気を使って遊びとおやつの増加。



ジャクソン・ギャラクシーや

猫関係の動画を見て研究。



猫日誌をつけて行動分析。






第4段階

「抑うつ」。




何をやってもダメだ。




少し改善したと思っても

またすぐに元通りの仲の悪さ。




(猫は人間の思惑通りには動かない)




いくらエネルギーと情熱を注いでも

猫は受け止めてくれない。




(猫は、愛情、ご飯、遊びしか受け取らない。

それも気が向いた時だけ)




もういい。




私は無力で無策で不運で不幸なんだ。



そもそも、

「何匹もの猫を幸せにできる」

と思ったのが間違いだ。




判断力も実力もない無謀な感傷家が

人間も猫も不幸にしたんだ。




私は猫の多頭飼いに失敗して

人生も失敗したんだ。





最終段階

「受容」。



夫、娘、猫6匹。



良くも悪くも

みんな私の家族。



すべての事象は

一刻一刻と変化してゆくし、



今の状態が

いつどう変わるかわからない。



ダーちゃんの転勤で、

国を移動するかもしれないし、



人か猫かが、死ぬかもしれない。




愛を持って、

(猫の爪を切って)

最善を尽くしたら

後はなるようになる。




それが人生。





と、相変わらず

猫たちの仲は良くないですが、



私の気持ちに少し余裕が出て、

落ち込むことは少なくなりました。



アッチュとポチが何事もなくすれ違えた、など。

たまにある「いい瞬間」を大事に。




いろいろ考えさせてくれる猫たちに

今日も惜しみない愛情と感謝を❤️