365日分の1日記



これも借りて帰りました。
『女湯に浮かんでみれば。』
(堀ミチヨ・著/新宿書房刊)

スーパー銭湯でなくて、昔ながらの銭湯。
今の時代、なかなか行く機会がないのでは?
私も数回しか行ったことありません。

でも、この本を読んでものすごく魅力的に感じました。
銭湯は江戸時代最大の庶民の社交場でした。

銭湯で子供から老人までが裸の付き合いをし、家庭の話から社会の動向からなんでも話し、情報交換を行い、そして子供はマナーや礼儀を教わってきました。

それが今では、狭い浴室で足を十分に伸ばすこともできず、シャワーだけで済ます人が多い。
人前で裸を見せるのが嫌で混浴の温泉も避ける若者もいる。
どの国よりも公共浴場が発展し、入浴文化が古い日本にいて、そんなの寂しい。

数回しか行ったことない私ですが、なぜかその全てを覚えています。
番台のおばあさんに入浴方法を教えてもらったり、知らない人と湯船で会話したり、薬草風呂もあったり、コーヒー牛乳も飲んで、なぜか帰宅してからもずっと汗が止まらなかったりと、日常にアクセントがついたようでした。


また今度、銭湯行ってみようかな。
でもこないだの震災で東京の銭湯はかなり閉めてしまったようですね・・・。