障がい者施設への支援活動をしている者の独り言…

昨今…就労支援施設から利用者に支払われる工賃が少ないという話題が持ちきりです。全国平均が15000円弱、地域によっては10000円を割ります。当方で支援している施設の平均は約5000-8000円の範囲の施設が大半です。最安は3000円レベル。

工賃をもっと引き上げるためのアドバイスや、仕事や事業モデルの導入のお手伝いをしています。関わった福祉施設の中には、おかげさまで工賃が前年比5倍というところも出てきました。仕事が楽しいと利用者から声をかけられることも増えました。今までは週に一度しか来なかった利用者が、提供した仕事をきっかけに毎日来るようになったという話も頂きました。その度に、あー…いい仕事してるなと、自分も喜びを感じるわけです。

が、いいことがあれば、当然悪いこともある。最近は特に福祉の闇に直面することが非常に多くなってきた。特に職員の質が悪い場合、経営者がトンチンカンな場合。これは一般企業も当然同じことが言えるわけだけど、導くポジの人材によって、作業品質も大きく影響を受けるわけで。

自分がやりたくない仕事だと思えば、引き受けない。気持ちはわかるけど、工賃を上げていくための少しの努力がなぜ出来ないのか。利用者やその家族のことを本当に考えて判断しているのか迷うケースが多々ある。ひどいところだと、障がい者本人がそれを望んでないと言い切る施設もある。

仕事がいい加減な施設もたくさんある。とある施設に軽作業の仕事を提供した際、仕上がった製品の納品期限間近に引き取りにいくと…「何とか間に合いました!半数は(仕上がり品質に)自信あります!」と笑顔で言われた。半数って…さ。結局自分たちで全量再検品し、手直しし、納品せざるを得なかった。

たまに、自分の感覚が間違ってるんじゃないかと錯覚を起こします。それだけ、福祉業界というのはどこか異質なところがある。もちろん、そこをまじめに取り組んでいる真の"福祉職人"にもたくさん出会いました。その方々は、もはや尊敬を越えて崇拝してもいいレベルで献身的に、貪欲に何事も取り組んでいかれる。だから必然的に質のいい、条件のいい仕事が入ってくる。工賃も一気に上がる。ただ、残念ながらハズレだ感覚の人が多い、そんな印象です。

その点国や行政はどこまで見えているのか、本当に疑問でしかない。本来人材育成にももっと力を入れないといけないと思う。ただ、全国に1万以上の作業所があるわけで、そのコントロールを国や行政にできるとも思えない。だから、結局袋小路状態で、何も変わらない。That's 福祉。

さてさて、どこから切り崩せばよいものか。随分と難題を突きつけられたものである。