「生理用品を入手できない貧困」の先にあるものとは?
男性の方には、ちょっと関心の薄い話題ですが、国のこととして捉えるべき話と思って読んで頂けたら嬉しいです。
先日、民間放送のニュースでみてショックでした。
東京都多摩市が、市立の全小中学校26校で、希望する女子児童や生徒に生理用品を配ると発表。
コロナ禍で困窮する家庭もあるとみており、経済的な理由で生理用品を入手できない「生理の貧困」の問題に対応すると発表していました。
続いて豊島区も期間限定でしたが、区役所の女性相談窓口などで防災備蓄用のナプキンを配布。
足立区も22~26日、区役所や区男女参画プラザで生理用ナプキンの無料配布を行っているそう。
お金には余裕があるけど、「タダだからラッキー♪」と貰っているのだとしたら、やめて欲しいですけど、まあ心配はしません。
もしこれが、本当に裏のない真実だったとしたら、もう、本当に、みんな気づかないとですね。
国として、「貧困ゾーン」にしっかり日本も足を踏み入れてるって。
元青年海外協力隊、アフリカ派遣 + 布ナプキンの普及活動もしていた私からすると、これは「個人」ではなく「国」の問題です。
なぜなら、生活必需品を買えない家庭がこんなに増えて居るということ、
そして、生理用品が手に入らないと、女性は社会活動に参加しなく(出来なく)なるから、です。
女性が社会活動に参加しなくなるということは、健康で元気な社会ではないということ。
これからを担う子供たちにも多大なる影響を及ぼします。
アフリカの話を書きますね。
サブサハラアフリカでは農村部へ行けば行くほど、子供の数が多いです。
(サブサハラアフリカとは北アフリカ以外。)
まだ一夫多妻の文化が残る部族も多いので、余計に子供の数が多くなるんです。
そして子供は大事な労働力でもあり、悲しい事に、乳児期~幼少期の死亡率はとても高いので、「数」が多いほうが良いとされます。
子供の数が多いため、教育はまず男の子から。余裕があったら次に女の子。
女の子が運良く学校に行くチャンスを得ても、家庭の経済状況に左右されたり、子供が出来たり(若いうちからのSex、レイプなど)で途中ドロップするケースは非常に多い。
この、家庭の経済状況の中に、生理用ナプキンも入ります。
女性には分かると思いますが、生理の時は、「漏れたらどうしよう」。
そんな事を気にして、行動計画を変えたり(旅行はずらすとか)、洋服を選んだり、いつもより頻繁にトイレに行ったりしますよね。
アフリカでは、ナプキンが買えない女の子や女性は、いらない布や、古くなった服を、またの間に挟んで過ごします。
固定されていなくてズレるので、一日座っている女性もたまに見かけます。
いくら生理が恥ずかしいものではないと言われたって、初潮を迎えた頃の女の子はほとんどが「恥ずかしい」と思います。
私もそうでしたよ。
学校に行く女の子は、初潮が来ると、生理の間約一週間、学校に行かなくなります。
生理用品がないので、男の子に血を見られたら恥ずかしいし、からかわれるのを恐れるのです。
月に一回、一週間学校に行かないと、段々と学校の勉強についていけなくなります。
学校に行ってもわからない、面白くない、お金の無駄使い。
こうして女の子たちは学校に行かなくなります。
ただでさえ、女の子の就学率が低い農村部において、「生理用品」が買えない事が、更に就学率を低くします。
学校に行かなくなると、文字を読めない、国語が話せない(推定42部族60言語あると言われてます)等の知識不足で、「仕事」にはなかなかありつけません。
水汲みや、畑の手伝い、子供の面倒(子沢山なので)をし、相手が見つかると、早くに結婚するしかなくなります。
そして、それが「当たり前」だと思ってしまいます。
教育を受けていない、早くに結婚する女の子の嫁ぎ先はたいてい裕福ではない家庭が多いのです。
その上、稼ぎの少ない夫には何人かの妻がいる、なので、次から次へと子供は産まれ、この家庭では同じことが繰り返される訳です。
私は学校教育に対してはあまり良い思い出がないため、疑問もとても多いです。
とは言うものの、それは「教育」が簡単に手に入る環境に自分が居たからで、最低限、「教育」って本当に大事だし、必要なんですよね。
ちょっと余分なことまで書きすぎました。実はさっき私が言った、
「ナプキンが買えない女の子や女性は、いらない布や、古くなった服を、またの間に挟んで過ごします。」
これと同じことを、日本のそのニュースでも聞きました。
アフリカの話としてではなく、日本の話しとしてです。
とてもショックでした。
生理を迎えたお年頃の女の子が、生理用品を手に出来ないとなると、おそらく日本でも学校には行きたくなくなるのが普通だと思います。
こうなると、貧乏がますます貧乏になっていく、負のサイクルが始まってしまいます。
「先進国」とは名ばかりで、ただでさえ女性の社会進出も尊厳も低いこの国で、「生理の貧困」という話を聞いてぞっとしたのは多分、私だけではないと思います。
真っ先に「貧困」の犠牲になるのは、やはり女性だと思っています。
貧困から回復していく時は最後に豊かになるのが女性。
*これは貧困国の話ですが、いつ日本もそうなってもおかしくない状況にいるってことです。
女性が元気である事が、社会の元気。
私は女性が最低限元気で居ることの重要性を嫌ってほど経験してきましたし、見て、肌で感じてきました。
これが一時的なものであると思いたいですが、長期的なものになると考えると、布ナプキンを配るべきかもしれないですね。
使い捨ては「配ったら終わり」「使ったら終わり」ですが、布ナプキンは洗って使えます。
使い捨てを無料で配るのは一時的には良いとしても、配る側は続けられません。
だって、ただお金を配り続けてるのと一緒な訳ですから。
国際協力の基本が、一般常識になるべき時。
もし、「海辺に飢えている人が居たら、魚を与えるのではなく、釣り竿を与えて、釣り方を教えてあげなさい。」というものです。
魚は食べたら終わりますが、竿があって釣り方を知っていれば、その人は一人でもずっと食料にありつけるからです。
*ちなみに私は布ナプキンユーザーですが、案外良いので、使ったことがない人は使ってみて下さい。
正確には布と使い捨てを使い分けています。
布ナプキンは肌にストレスを与えないし、生理痛もなくなり、とても良いのですが、お外に出かける時はちょっと大変。
なので、出かける時だけ、使い捨てに交換します。
この使い方だけでも、かなり節約にもなっちゃいますよ。
布ナプキンの作り方を丁寧に書いてる方々のリンクをのせておくので、ぜひ作って使用してみてはいかがでしょうか?
お洗濯面倒かもしれませんが、慣れてしまうと肌触りが癖になりますよ。
asical.com/blogs/sustainable/napkin3
ここまで付き合って読んでくれた男性のみなさま、一つの関心事ととして知る時間を使ってくれてありがとうございます。
まず、男性が女性に与える。そうすると女性は男性に何かを与えたくなるんですって。
これは私のパートナーが言ってたことなので、実体験ありの話だと思います。
試してみるのありだと思いますよ~。
みなさまが仲良く暮らせますように。
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