担任の先生にアポを取ってもらって、スクールカウンセラーさんと会うことになった。


当然、本人も来れたら!と言われていた。


リツにも、気分転換に少し話しに行かないかい?と誘ってみた。


その時は、う〜んって感じだったけど、当日はNO。


私1人で行ってきた。


今までの流れ。今のリツの生活。そんな話をしてたらあっという間に予約枠の30分。


私のこの時の願いは、家族以外の人とコミュニケーションをとらせたい。


カウンセラーさんからは、

市内の大学に臨床心理士の先生がいて、お母さんはその先生と。リツ君はその生徒さんと他愛のない会話をする。お母さんは相談できるし、リツ君は歳の近い大学生と会話をしてリフレッシュできるのでは。

という提案。


そんなこともできるんだぁ〜。と思ったと同時に、リツにはやっぱり無理だな…


知ってる人ならまだしも、知らない人と気分転換できるほど会話を楽しむことができるようになるなんて、かなり時間が必要だ。


じっくり時間をかけてこころの病院に通ってそこの先生と関係を築いてくのがまだ近道かも。


けど、1番最初の連れ出すとこが1番難関だろうな…


外で他人とのコミュニケーションを…は、私だけの希望で、本人にとっては余計なお世話だろう。


そんな話をカウンセラーさんから聞いた担任の先生。


「お母さんの言う他所とのコミュニケーション。

それは、まさに僕の役目じゃないだろうか。

家族ではなくて、毎日顔を合わせ会話もしたことがある他人。

是非僕に毎週、リツの所に通わせてくれないだろうか。

学校の話はタブーで、リツの好きな話をとことん聞いてリツの好きなことを共有したい。」


そう言って、担任の先生は毎週、週に一回放課後リツに会いにきてくれるようになった。



結局、カウンセラーさんとはその後1回会って終了。


正直、私やリツには、たかが月に2・3回程しか学校に来ないスクールカウンセラーは、無意味だった。