気付かぬところ、判らないうちにひそかにやってくる辛さ、

それが精神的な疲れと云うものです。

ですから、蓄積されてはじめて辛さが募って判るんですね。



しかし、判って感じた時には、頭を締め付けられる程の痛みと気持ち悪さ、

他様々な体内器官に不具合を生じさせるものですから、

人は皆、肉体の異常をまず確かめようとするのです。



それは間違いではないのですが、

疲れと云うものは普通は肉体をいじめるかの様な運動や仕事をした場合に起こってくる問題であり、

頭に辛さが現れた場合には、脳性麻痺や脳疾患を診る必要はあります。



しかし、大事な恐れとなる疑いがないのであれば、疲れている頭を和らげる為に自然へ目を向け、

山や海にお出掛けすることをお薦めします。



例えば、国立公園のような人の手があまり入っていない所などは

樹木や水、土と云った自然の気で満ちあふれています。

人体に安らぎを与えるフィトンチッドも木々よりふんだんに噴射されていて、

ハイキングコースをただ歩いてくるだけで身体は潤うのです。



ましてや、大自然の気に包まれながら人間の気は一緒になって同化を求めては形成し、

澄み渡るかのようにその身を整えます。

人の体、動植物の細胞はそのように出来ているのです。



ですから、疲れた身体を癒すのには、

そのためには一旦身を清めあらうかのように自然あふれる土地へとお出掛けすること。

気分も身体(細胞)もリフレッシュするおつもりでお出掛けする時間を見つけてみて下さい。