なんだか小学生の読書感想文のようなタイトルですが、すごく素敵な一冊と巡りあったので、ご紹介します!
ただ、あくまで私のフィルターを通しての感想、発信内容となりますので、詳しくはぜひ原著をご一読ください♪
【1.石井さんを知るきっかけは、ツイッター】
医師であり、日本うんこ学会会長である石井洋介さん。
他にも多彩な活動をされているため、一言でどんな方かを書き表すのは難しいです。
石井さんを知ったのは、ツイッターがきっかけでした。
私がVtuberとして活動を始めたばかりの頃、お尻のデザインのうちわの記事を目にしました。
うちわに入れる親指の場所が、ちょうど肛門の穴。
大腸癌の診察の一つである直腸診をイメージしたデザインなのです。
大腸癌では毎年約4万人の方々が命をなくしています。
もし直腸診などで早期発見できていたら・・一人でも多くの人の命が救えたかもしれない。
このお尻デザインのうちわをきっかけとして、大腸癌の早期発見に興味を持つ人が増えれば、
医学の力もより多くの患者さんに届いていく。
そんな想いからのデザインなのです。
「これは素晴らしい!」と思いました。
その記事をリツイートしたところ、石井さん本人からフォローされ、とても嬉しかったです。
聞けば、本
「19歳で人工肛門、偏差値30の僕が医師になって考えたこと」
を出版されたとのことだったので、即注文!
すぐに読み、今こうして感想を書いています。
【2.ブレない意思と、シャレの効いた相手想いのデザイン思考】
とにかくこの一冊に染み込んでいるのは、石井さんのブレない意思。
それこそが、「残りの人生は他人のために生きよう」という想い。
難病である潰瘍性大腸炎に高校一年生でかかり、19歳で本当に死ぬかもしれないという状況に追い込まれ、人工肛門にする手術をしないと助からないと言われた石井さん。
人工肛門になって絶望的な気持ちでいた中、人工肛門を閉鎖する手術を受け、成功。
その時の、
「僕も、あんなカッコいい医師になりたい!そうして人をたくさん救いたい!」
という気持ちが、医学部受験を決意するきっかけになったとのことです。
一度「死ぬかもしれない」
というギリギリの場面に直面すると、やはり人は何かしら生まれ変わり、
より深く生を大切にする人生を送るようになるのですね。
残りの人生を他人のために、社会課題を解決するために生きようというブレない軸こそ、その後の石井さんの活動につながっていきます。
高知の病院で研修医をしていた、仲が良かった先輩が過労により亡くなってしまった時も、
「高知は危険だから、自分は脱出しよう」
とは思わず、
「同じ悲劇が二度と起こらないために、研修医が高知に多く来るように働きかけ、研修医の過度な激務を軽減させよう」
と、医学部の学生が集まりたくなってくるようなグッズを作って自主的に配布します。
(*ぜひリンク先を見てください!どれも秀逸です!レジノート最高v)
高知県の研修医(レジデント)のサポートをするための「コーチレジ」を立ち上げたり、
石井さんは問題を解決するために具体的に行動を起こすのです。
愚痴ばっかり言って何もしない人とは大違いですね。
多くの人の手に取ってもらうために、デザインを工夫する。
そして、それをきっかけや入口として、伝えたいことや想いを届ける・・。
そのやり方は、自分の立場優先ではなく、相手の立場に立って、相手が何を欲しているのかを見極め、それを形にする方法。
誰にでもできるようで、簡単にはできない芸当です。
しかも、どれもセンスがいい!
【3.スマホゲーム「うんコレ」】
アイデアを出して終わりではなく、実行に移す石井さんのフットワークの軽さと、行動力の高さには敬服します。
現在、スマホゲーム「うんコレ」の開発も、ボランティアの方々の力と共に進められています。
2019春に配信予定とのこと、本当に楽しみ!
課金ではなく、自分が今日出したうんこを毎日観察して、報告をすることがプレイヤーの使命。
潰瘍性大腸炎の兆候である血便も、自分のうんこを毎日観察することで見逃しにくくなりますもんね。
なんて素敵なんでしょう!
まさに医療とメディアとテクノロジーを融合させた、ヘルステックアートの第一人者。
クソ真面目(うんこだけに)に医療情報を届けようとしても、なかなかたくさんの人には届かない。
だからこそ、多くの人が興味を持っていることや日常的に接しているものの中に、自然に溶け込ませる必要があるのです。
検索ワードのトップゾーンに「うんこ」と「おっぱい」が挙げられることを知った石井さんは、
「これだ!」と思ったそうです。
うんこを漏らした話はすべり知らずの鉄板ですし、オッパイは永遠の桃源郷。
・・おっと、この辺にします。
【4.Do→Be/かけがえのない仲間という居場所】
あれこれたくさんのことを手がけているように見える石井さん自身の指針は、ずっと変わらないのです。
きっと、これからも。
私自身はブレブレだったり、初志貫徹できないことだらけだったりするのですが、この本を読むことで、迷いや戸惑いが薄らぎ、ジッとしていられない気持ちになりました。
周りに流されて、言いたいことが言えなくなってしまっていたり、自分を肯定できなかったり・・。
私も、自己肯定感を持つことに困難さを抱えている一人です。
何かができる、という機能(Do)を求める関係ではなく、もし何もできなかったとしても、ただそこにいるだけで嬉しい、とお互いに存在(Be)を認めあえる関係。
そんな風に、そこにいるだけで認めて受け入れてくれる仲間こそ、一番大事な居場所だと言い切れる石井さんには、とても憧れます。
・・果たして、私にはそんな仲間がいるだろうか?
たくさんはいないけれど、ゼロではない・・。
もしいなかったとしても、今から作れるように進んで行けばいい。
石井さんだって、大人になってからの成長や変化に伴って、新たな仲間が増えていったんだ。
だから、
「大人になると、親友や仲間はできないよね」
なんて、訳知り顔で言うのはやめにしよう。
それは、自分から仲間を作ろうとしていない言い訳だから。
まずは、自分が誰かの存在を丸ごと受け入れられるように。
そして、自分の弱さやダメな部分や、できないところもさらけ出せるように。
その一歩を、踏み出し続けること。
小さな課題を解決し続けることで、前に進んでいけるということ。
この先の未来には、計り知れない未知の領域がたくさんあるということ。
この世界は、まだまだ捨てたもんじゃないってこと。
2019年、ますます面白くなりそうです!
たくさんのことに気づかされ、前向きな気持ちになれた一冊です。
心の底から熱くなれます。
石井さん、ありがとう。
