冬は車中泊のオフシーズンと決めているが、やむを得ず寒い中、

車内で過ごさなければならない場合がある。

そんなとき、安くてお手軽な暖房器具があったらいいなと

前々から思っていた。

 

ちなみに、雪が積もるようなところはあえて行かないようにしているし、

今までスタッドレスといったスノータイヤを購入したこともない。

 

若い頃の趣味だったスキーを再開して雪山を滑ってみたい、

雪見露天風呂に入ってみたい、などと思うことはあるが、

今は特に強い願望があるわけではない。

 

どちらかと言えば寒がりなので、やはりある程度の暖かさは欲しい。

昨年は長年の念願だったサブバッテリーシステムを自作・架装し、

ようやく電気掛け敷き毛布が新たに使えるようになった。

以前の車中泊に比べ、かなりの進歩であるが、次のステップとして

車内や身体を暖める暖房器具を揃えたい。

 

もちろん憧れのFFヒーターも候補のひとつであるのだが、

なにせ費用がかなりかかるのでミニバンに架装するのは非現実的で

無駄であろう。

 

ネットなどでいろいろ調べてみると、カセットガスで簡単に温風が得られる

イワタニのミニガスファンヒーターを選ぶ人が多いですね。

自分も一時欲しいなと思ったことがあるが、やはり一番心配なのは

不完全燃焼による一酸化炭素中毒の危険性であり、とても怖い。

一応、車内クッキングのために一酸化炭素警報器を用意しているが、

もっと安全でお手軽なものが欲しい。

 

そこで目を付けたのが、セラミックファンヒーターだ。

暖房能力が低いので限られた狭い空間しか暖めることができないという

デメリットはあるが、スイッチを入れるとすぐに温風を吹き出すという

「速暖性」は、早く暖まりたいという人にとっては大変有り難い。

また構造的に一酸化炭素中毒のおそれや二酸化炭素の増大といった

危険性がないので安全であるのも最重要ポイントのひとつだ。

 

セラミックファンヒーターに決めたら、あとは自車に合ったものを選ぶだけ。

 

 ・サブバッテリー(ディープサイクル型) 105Ah 1個

 ・インバーター対応消費電力 700W

 

この範囲内で選ぶとなると、暖房器具の消費電力は、300W~400Wあたりが

無難であろう。ちなみに300Wだと、朝、夜それぞれ約1時間半程度しかもたない。

当然、セラミック暖房器具のほか照明器具やほかの家電の使用分も含めて、

限度内に収まるようにしなければならないので、おのずと選べる製品が限られてくる。

 

【参考】 (引用:solarmakeさんのBlogより)

 ・12V105Ahのバッテリー

 ・バッテリーの実効値は80%

 ・インバーターの自己消費は10W

 ・インバーターの変換効率75%

 

という条件の場合、

消費電力(W)と運用時間(h)の大まかな概算は以下のとおりとなる。

 

  50W  12.60時間

 100W   6.87時間

 200W   3.60時間

 300W   2.44時間

 400W   1.84時間

 500W   1.48時間

 

もっと長時間使えるかなと思ったが、意外と短いですね。

 

では、気になる製品を順番に見てみよう。

 

ニトリ

ミニセラミックファンヒーター

(消費電力:300W)

電気代:約8.1円/時

本体重量 0.56g

 

テクノス

モバイルセラミックヒーター

(消費電力:300W)

電気代 約8.1円/時

本体重量 0.53kg

 

山善

ミニセラミックヒーター(温度調節機能付) 

(消費電力:600W)

電気代 約13.2円/時

本体重量 1.3kg

 

KEYNICE

セラミックファンヒーター(首振り機能付)

(消費電力:弱 450W 強 950W)

450W出力⇒15円/時 950W出力⇒25円/時

本体重量 不明

 


上記4つのセラミックファンヒーターを候補として挙げてみた。

当初は温度調節機能付の山善のものを購入するつもりであったが、

最終的に決めたのは、テクノスのモバイルセラミックヒーターである。

 

理由を説明する前に、まず自分の要望を書いてみる。

 

 ①車中泊専用ではなく、家でも使いたい

  冒頭で書いたとおり、冬の車中泊は基本的にオフなので、普段は家中心となる。

 ②すぐに暖まる(速暖性がある)

  運用時間が短いので、早く暖まる必要がある。

 ③デザインがシンプル

  パッキングがしやすい、飽きない  

 ④サイズは小さくでコンパクト、無駄な機能がない

  最低限、転倒スイッチOFFは必要。

 ⑤消費電力は300W~400W程度

  家で使用する場合は600Wぐらい欲しい。

 ⑥価格は3,000円程度

 

・ニトリが却下となった理由:

  電源ON・OFFがタッチボタンであること。

  一見簡単で便利そうだが、取っ手を持つとボタンに接触してONになったり、

  OFFになったりして不安定。

真正面から見ると、電源ボタンの位置が分かりづらい。

  また主電源スイッチが裏側にもあり、いちいち入電するのが面倒。

  本体が四角でない(取っ手の部分が凸)ので、パッキングしにくい。

  送風モードもあるようだが、その分切り替えタッチが増えるので無駄。

 

・山善が却下となった理由:

  理由はただひとつ。温度調節機能が自動調節機能であること。

  当初、この機能は自分で自由に温度調節ができる機能だと思っていたが

  実際は誤解であった。無段階調節のつまみが、最小で「弱」、最大で「強」

  になっているが、それぞれ300W、600Wを示すとは限らない。

  車中泊では「弱」、家では「強」で使用できればとても便利だと素人ながら

  考えていたが、誤りであった。

 

  念のためメーカーに確認したところ、本来の温度調節機能は、室温の温度が

  高くなったら下げる、低くなったら上げるという具合に、本体側で自動的に

  温度調節ができるというものであった。

 

  したがって消費電力は、常に600Wのままであって、つまみを半分にしたから

  といって、300Wになるというものではないということである。

 

  上記の温度調節機能以外は、とても気に入っていただけに残念である。

 

・KEYNICEが却下となった理由:

 首振り機能付きで、消費電力が山善の無段階調節機能と違って、

 弱 450W 強 950W と単純に2段階のみ明確に分かれているため

 車中泊では「弱」、家では「強」という風に安心して使い分けることが

 できる点は良かった。

 あとはサイズ、本体重量、価格の問題で、最終的にはテクノスに

 軍配があがった。

 


テクノス

モバイルセラミックヒーター

開封前のパッケージ

 

 

車内で置いたイメージ

念のためバーナーシートを敷いている

 

 

電源ONのランプが点灯した状態

 

 

サブバッテリー残量計

80%からスタート

 

セラミックヒーターをONにすると

電圧:11.7V 電流31A

 

 

 

バッテリー残量は57%に低下

残り運用時間はたったの1.5時間!

 

 

セラミックヒーターをOFFにすると

電圧:12.3V 電流1.1A

(LEDライト点灯のみ)

 

 

バッテリー残量は52%まで復活

残り運用時間は50時間

(LEDライト点灯のみ)

 

 

【実際に使ってみての感想】

 ・消費電力が300Wなので、今回は家での併用を諦め、車中泊専用とした。

 ・電源ONがしやすい、また電源ONのライト点灯の視認性が高い。

 ・無駄な機能がない、電源ONボタンのみなので簡単。

 ・すぐに温風が出て、かなり暖まる(速暖性がある)

 ・セラミックヒーターなので安全・安心(一酸化炭素警報器は不要)

 ・サイズは小さくでコンパクトなので、置き場所に困らない。

 ・本体重量が軽いので、片手で持ち運べる。

 ・デザインがシンプルかつ四角なのでパッキングしやすい。

 ・3色のカラーがあって、暖色系の好きなオレンジが選べる。

 ・3,000円以下のお手頃な値段で購入できる。

 

なお消費電力300W程度では、部屋が暖まらないというマイナス評価、

レビューがあるようだが、もともとトイレや脱衣場などの狭い場所

を想定している商品なので当然と言えよう。

 

ハッキリ言って車内全体を暖めるのは無理だが、畳一枚程度のベッド付近で

至近距離で身体に温風を当てれば、かなり暖かい。逆に熱い位だ。

一時的に冷えた手足を暖めるのであれば、速効性があり十分であろう。


正直、もっと早く気付いて購入すれば良かったと思える有り難い暖房器具であった。


最後に、暖房器具は一般的に消費電力が高いので、

バッテリー残量モニターなどでこまめにチェックする必要がある。

うっかりバッテリー残量がすっからかんとなってしまわないように…。

 

 

寒がりの愛犬が温風に当たっている