君が産まれる前日にもママはパパのお見舞いに来てくれてました。
いつ君が出て来てもいいようにパパの病室にママのお産の荷物を預けてママはおうちに帰りました。
パパが朝起きたら、ママからのメールがありました。
「陣痛きたLDRにいる」
その日は本当に長い長い1日でした。
何せパパも入院患者なので、ずっと産婦人科で妻を見守ることもできません。
検査や食事や治療のために自分の病室に戻らないといけません。
行ったり来たり
行ったり来たり
だから
君が産まれた瞬間をパパは知りません
君の産声をパパは知りません
その時パパは点滴でお薬を入れていたので、君のお顔を見れたのは誰よりも遅かった。
しかも強いお薬をものすごいスピードで入れたからふらふらしてました。
でも
その日は近くの川で季節外れの花火大会
まるでお祝いしてくれているように花火大会が始まりました
君はパパの声を聞いて
こっちを向いてくれました。
ずっとお腹に話かけていたから分かってくれたのかな?
パパは君に
「初めまして。お外の世界にようこそ。これからよろしくね」とあいさつしました。
君は心なしか手をパタパタしてくれたように思いました。
パパが病室に戻ってから、内科病棟の看護師さんたちがみんなで君の誕生を祝福してくれました。
君は沢山のお医者さんや看護師さんたちにいっぱい喜んでもらって産まれたんだよ。
でもね、パパは君の産声を聞いてあげられなかったことか悔しくて悲しくて…
今でも辛いよ。
最初の声
聞きたかったよ…
そして、難病パパの誕生です。
