うなぎ専門店に定期的に通っているのですが、同じ鰻重でも結構、お店によって味や価格差がさまざまで興味深かったので、私の個人的お気に入り順のランキングを作成してみました。
■個人的お気に入りベストスリー
1位は、佐原の利根川河川敷にある「麻生屋本店」で、1位にしたのは、鰻本来の味を活かしている鰻屋だから。そして値段もリーズナブルです。
(麻生屋本店「源平定食」)
2位の東船橋「はんなり亭」は、極太の鰻で、鰻の旨さは「身の厚さに宿る」と思っているから。タレのバランスもよく、ひつまぶし、というメニューもあって色々楽しめる鰻屋。
(はんなり亭「厳選」きも焼きは別途料金)
3位の柏「芳野屋」は、関東風の焼き→蒸し→焼き」のうち、最初の「焼き」を省略することで生のまま鰻を蒸すことで、ウナギのうまみをキープするという独特の調理法が醸し出す絶妙な鰻の身の感じが好きだから。
(芳野屋)
■鰻重の「価格」比較
価格については、うなぎのサイズには色々あるものの、基本的に1尾分の量が鰻重では一般的なので1尾分と思われるメニューの一番高い価格を選んで比較。
この結果、こんなにも差が開いてしまいました。最高価格は、小田原の「友栄」と飯田橋川勢で、なんと6,600円。もちろん両店とも美味しかったのですが、所詮鰻は鰻なので、他の専門店と比較して圧倒的に美味いわけではないので、いくら美味しくても高すぎるのはどうかな、と思います。
意外にも安いのが神楽坂の志満金で、神楽坂の超一等地にあって席にも余裕があり、和服を着た丁寧な接客係の方が対応。しかも最後に抹茶もついてくるという、超お買い得な、うなぎ専門店。
(志満金「寿」)
うなぎのサイズがデカいのが、東船橋のはんなり亭と、佐原の山田で、重量あたりで比較すれば、相当お買い得。
(佐原「山田」の肉食系?鰻重)
■鰻重の「味」比較
値段や量に関係なく「味」だけで選ぶとすれば、佐原の「麻生屋本店」、柏の「芳野屋」、麻布の「野田岩」、安食の「うなせん」、君津の「福竹」、浦和の「むさし乃」、小田原「友栄」あたりがお気に入り。
「野田岩」では天然物も味わいましたが、養殖と比較すると繊維がざっくりした感じで全く養殖とは別の魚のよう。どちらがいいというわけでもなく、それぞれの良さがありますが、天然物は希少で値段が養殖の倍ぐらいする場合もあるので、そうそうありつけません。
(野田岩の天然鰻の白焼き)
安食の「うなせん」は地方の小さなお店ですが、独特の甘みのあるタレがとても美味しく、利用する場合は、店主が高齢の方なので閉店しないうちの早めの方がいいかもしれません。
(うなせんの独特の甘みが特徴の鰻重)
君津の「福竹」は直近でお伺いしましたが、九州の鰻を空輸で運んで、活き鰻をそのまま割いて調理すし、皮の焼きをちょっと強めにして、バランスの良いタレで味わえますが、いかんせん値段が5500円と高すぎるのが残念。
(福竹の大串)
これは浦和の名店「むさし乃」や小田原の「友栄」も同じ印象。
(小田原「友栄」の青うなぎ)
あまりにも値段が高すぎると、どんなに美味くても敬遠してしまいます。
以上、私が利用した店しか掲載していないので、千葉県内に偏っているかとは思いますが、ご参考までにぜひ利用してみてください。