今年(2021年)の資産運用の検証 | 52歳で実践アーリーリタイア

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52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

本年最終日に至り、私の目標利回り、3%ー3.5%に対して、今年2021年の利回りは「6%」となりました。

 

■ポートフォリオ

私の現時点のポートフォリオは以下の通り。

この場合、マイインデックス資産配分ツールを使ってバランス型を除いた構成比で試算してみると、

 

 

過去10年の実績に基づくと、7.6%の平均リターン、7.3%のリスク

       同20年では、4.9%の平均リターン、7.9%のリスク

 

■外貨比率

このポートフォリオでいくと外貨比率は70%(全て米ドル建)なので、円高局面で厳しい運用となりますが、長期的には、日本は「売り」、米国は「買い」だと思っているので、米ドル資産をメインに運用している方が安全ではないか、と想定しています。

 

■バランス型

バランス型は、アクティブ型投信のピクテ「クアトロ(管理費2%)」「投資のソムリエ(同1.54%)」と、年末からスタートしたばかりのキャピタルアセットマネジメントの「オーケストラファンド成長安定(同2.6%)」で運用。

 

ふつうバランス型は安定資産として日本債券(ほとんど国債)で運用していますが、オーケストラファンドの方は、できるだけ「債券に頼らずに」損失を抑えるための新しい視点のファンドで3−4%程度の利回りを稼ごうというファンド。

 

上記3つとも管理費が高額のファンドですが、損失をできるだけ減らしつつ、インフレリスクを上回る程度の利回りを稼ぐためのファンドで、儲けようというファンドではありません。かといって普通預金に放り込むのは「あまりにも」という場合に最適なファンドでは、と思います。

 

■なぜ6%と好成績だったか?

今年は、なぜ6%もの高利回りになったかといえば、マイインデックスからスクショした下表を見れば一目瞭然ですが、米国&先進国株と先進国リートが異常なパフォーマンスだったから。ある意味、私の場合は安定運用なので、リスク資産にもっと傾斜したポートフォリオの方だったら相当な実績だったと思います。

 

*ポートフォリオの8.4%実績が私の実績と違うのはバランス型が入っていないため)

 

■今後の方針

今は、金・米国&先進国株・リートの割合を増やす方向で積み立てしている最中。さらにリスクは増えていきますが、あと5年ぐらいでストップし、徐々に安定資産の方に戻していこうかなと考えています。コロナ禍がそうだったように、ブラックスワンはいつでも飛んでくるし、日々状況もどんどん変化するので、赤の女王効果よろしく、ひたすら変化対応のために我々も走り続ける必要があると思います。

 

したがって過去20年をみれば分かるとおり、こんな幸せな時代はずっと続くと想定するのはとても危険なことではないかと思います。今年から投資始めた人は、今は「ウハウハ」だと思いますが、こんなことはそうそうないと思った方が良いのではと思います。

 

今後、新たな「なんとかショック」が起きても決して積み立てはやめないよう心の準備をしつつ、そうした場合の想定も踏まえて、過剰なリスクテイクはその反動としての損失も認識するよう、イメージしておくことも大事。

 

数十年ぶり(1991年以来)の4%超のインフレに見舞われているという米国経済ですが、今後いつ日本に高インフレが訪れるか、は誰にもわかりませんが、インフレ状況に関しても、資産運用の柔軟な見直しのための「心の準備」はしておいた方がいいようにも感じます。

 

インフレが起きたら、3%の利回りなんてあっという間に吹っ飛びます。本当に怖いと思います。

 

(世界経済のネタ帳より)