繊細かつ大胆なポゴレリッチのコンサート | 52歳で実践アーリーリタイア

52歳で実践アーリーリタイア

52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

イーヴォ・ポゴレリッチというピアニスト。サントリーホールにて驚きのコンサートでした。

クロアチア人だから、サッカー選手のモドリッチやラキティッチのように、スキルフルで情熱的であるのは間違いありませんでしたが、どちらかというとバイエルンのペリシッチという印象。

クロアチアのサッカー選手は皆スキルフルなんですが、それぞれ特徴が違います。
繊細で活動的で情熱的でスキルフルなのがモドリッチ。
調和的で俯瞰的で頭脳的でスキルフルなのがラキティッチ。
情熱的で豪快で突破力があってスキルフルなのがペリシッチ。

特にフォルティッシモの轟音は、こんなに大きな音がピアノから出るとは思いませんでした。

私はクラシックはほとんどショパンしか聴かないので、特に「舟唄」「前奏曲嬰ハ短調op45」目当てでコンサートに行ったわけですが、こんな「舟唄」は初めて。

基本クロアチア人らしく「スキルフル」なので、技術的に「どうこう」というよりも、重低音が響きつつ。舟歌独特のリズム感が浮いているイメージ。

これはこれで結構感動ものでした。

でも私は繊細で洗練された舟唄の方がお好みです。ちょっと重低音デカすぎです。

ラベルの夜のガスパールは、ちょっと「今までこんな曲と演奏があるのか」とこれもまたびっくり。

知り合いからすればポゴレリッチの真骨頂はラベルらしいのですが、私は全く好みではないものの、言われもない「驚愕」がここに存在するというのだけは分かった。

来年はショパン特集ということだから、また生演奏を聞きに行きたいですが、こんなピアニストは本当に初めてでした。

*これ、ハマる人はハマるんだろうな。