スマッシングパンプキンズの2nd「サイアミーズドリーム」の浮遊感 | 52歳で実践アーリーリタイア

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52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

サイアミーズ・ドリーム/EMIミュージック・ジャパン

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私は、当時このアルバムに驚き、スマパン(リアルタイムの通称)は、私のナンバーワンバンド「ザ・スミス」に匹敵するかもしれないと驚喜したのをよく憶えている。

でも、Mellon Collie and the Infinite Sadness (1995年)を発表して、玉石混合となり、その後はさっぱりになってしまった。

とはいえ、サイアミーズドリームは、独特の世界観で未だに愛聴している。

当時は中野サンプラザにてコンサートにも行ったが「なんて重いんだろう。そしてこの何ともいえない浮遊感。それにしてもオーディエンスのノリが悪いなあ。ヘヴィメタ的盛り上がりがふさわしいのに、来てる連中は、ちょっとロック知ってる的、カッコ付け野郎と女ども。これじゃあファッションで来てるだけって感じ」と思ったものだ。

メンバーが(というよりビリー・コーガン)が敬愛するブラック・サバスを意識しているのは、よくわかる。重いがドライブしていて、そしてビリーの硬軟使い分けたボーカルは、まあ、他のバンドでは味わえない。ちょっと中途半端な立ち位置が、聴き手を選ぶかもしれないが、間違いなくロック界の最高傑作の一つだと思う。

曲自体の質もこのアルバムは、素晴らしい。