2019年に亡くなった故マリスヤンソンスのNYカーネギーホールでの最終コンサートのCDが発売されていた事を知り、急ぎ購入致しました。マリスヤンソンスの来日公演は3回ほど行きましたが、どれも素晴らしく、満足させて頂き、2019年に急死されたニュースには驚きかつ悲しんだものでした。最初に聴いたのは、ヤンソンスがまだ若手の頃、巨匠ムラヴィンスキーの、アシスタントとして来日、代役として演奏したレニングラードフィルでした。当時もうムラヴィンスキーの最後のライブコンサートでは?と言われてチケットを購入した我が父親は代打ちのヤンソンス?誰?
みたいな感じで払い戻すかどうか迷った挙句に聴きに行った記憶があります。残念ながらコンサートの記憶はあまりありませんが。。。苦笑
ワタシが一番覚えているコンサートはミューザ川崎で聴いたロイヤルコンセルトヘボウとの英雄の生涯です。10年前くらいかと思いますが、感動して涙が出ました。
で、このCDですが、手兵のバイエルン放送響を率いたアメリカ公演の物です。元々体調の悪かったヤンソンス氏、楽団員はマエストロはかなり体調が悪く、もう最後かもしれない事を承知しながら演奏していた模様です。
もう、ライナーノーツから涙なしには読めません。楽団員がマエストロを愛していた事が如実に分かる物です。十八番のシュトラウス、ブラ4。人格者で有名だったヤンソンス、悪い体調を押してアンコールにも応じております(ハンガリアンダンス5)。聴衆も最後と分かっていたのかカーテンコールが止みません。。。
改めてご冥福をお祈りしたいと思います。
ライナーノーツに溢れるマエストロへの楽団員の感謝の念。