【ぼくらの国会・第475回】ニュースの尻尾「安倍元総理暗殺の現在」(令和5年2月22日収録)

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警察庁は事実関係をはっきりさせないで謝罪したり幹部が引責辞任しても、全体的には「糊塗」しているとしか見えない。「隠蔽」ではないが。

救命医は心臓に大きな穴があると言ったが、司法解剖の報告では心臓に挫滅はあるが銃による傷はないと言った。このことについて警察からの説明がだんだん変転していった。

高鳥代議士から青山氏に議員連盟の設立と会長就任を要請された。青山氏は任意団体ではなく公的機関で水面下で警察と話を詰めるのが良いと提案した。
水面下という約束だったが高鳥氏は週刊文春の取材に応じた。そして週刊文春で「疑惑の銃弾」という記事が掲載された。この商売っ気満々の記事によって話がおかしくなっている。

青山氏は7年前に事実誤認の記事を週刊文春に掲載され、名前のあがった代議士から暴言を浴びた。

公判が始まる前に週刊誌が間に入ってくるとおかしなことになると危惧する。

警察が何を「糊塗」しようとしたのか。
警察庁の発表した事件の報告書(誰でも手に入る)がある。
その中の図面にある警視庁のSP「X」氏。
事件当日、安倍さんの演説中至近距離を自転車や台車が通過したが、SPは安倍さんから目を離さなかった。SPの任務は要人の保護であるからこの行動は正しい。1発目の銃声の後も目を離さなかったが、2発目の発砲の前に山上の方を向き安倍さんから目を離した。1発目の銃声の後、SPが安倍さんを押し倒して保護していれば安倍さんは亡くなっていなかった。


 

SP個人の責任を追及すべきではない。警察全体の問題だ。
報告書では事件を防げなかったのは「やむを得ない」と書かれている。しかし基本は、何か異音がしたら安倍さんに飛びかからなければならない。これは訓練が不十分だったためだ。

救命医の所見と警察の司法解剖の発表が異なる。
青山氏の追及に対して警察庁幹部は「先生のためにならない」と言った。これは「脅迫」ではないか。

警察庁が「糊塗」する姿勢のために、世界的に信頼のある日本の司法(警察)制度の信頼が損なわれている。