大学4年の頃、私は実家からも通える距離ではあったが、一人暮らしをしていた。


その頃、祖父母が高齢になり、祖母が祖父を老老介護しており、私の父が通いで介護するため仕事を辞めた。母は全く助けもせず、行くのが面倒だからと行かなかった。


そんな時、祖父母の裏の家が売りに出る情報があった。祖父は迷わず、その土地を購入した。そして、介護用にと一軒家を建てた。きっと、父が介護のために通うのが大変だろうと、そして、行くのが面倒と言った母に向けて、建てたのだろう。


完成し、私の父母はこちらに引っ越すことになった。さぁこれから…となった段階で、なんと母は、間取りが気に食わないからやっぱり引っ越さない!と言い出した。