ああ、そうか。
ではあるだけだしてみろ。
胎児であった時の記憶。
こんな不仲な両親のもと、生まれて果して望まれているのか?
という、淋しさ、不信、怒り、疎外感、孤独、絶望、の根源。
覚えている記憶は2歳から。虐待、ネグレクト。
中学で一番ショックだったのは、全校生徒共有の掲示板に名指しで「死ね」と書かれた。
悔しくて消さずに放っておいたが、そのまま。内心叫びたいほどの絶望。いないと知りながら、全校生徒の名簿に同姓同名を何度も探す自分。
そのことに触れてくれる先生も友達もいなかった。
悔しくて闘ったの。
名前も明かさず、
卑劣な言葉を名指しで公にする、
そんなのに屈したくなかったから。
でも孤独は増した。
先生という名の大人、
友達という名の子供。
どいつもこいつも
信じられねぇ、
という被害者意識が
育ったころ。
癒えてないんだなぁ。
そん時の傷。
あぁでも、一週間して誰かが消してくれたっけ。
誰かは見ててくれる。
そうか、今ようやく気づいた…
わたしは一人ではなかった。
でも、悲しかっなぁ、
くやしかったなぁ、
すべてが敵に見え、そして、すべてが恐怖に満ちていた。
誰も消してくれない、
誰も触れてくれない、
つまり暗黙のうちに、
全員一致で
「お前、死ね」と思っているのだろう…
という、わたしの被害者意識は解釈した。
辛かったなぁ、わたし。
理由なんてわからなかった。わたしの自業自得なのだろうと、理由も分からないのに自分をおとしめた。
強がり、篭り、責めまくる。
自業自得と片付ける。
本音の痛みを、
やっと見てやれたか?
え?どうだいわたし。
吐きそうだよ。
何が原因だったかなど、
今となっては分からない。
わたしにしか味わえなかった悲しみ、屈辱、孤独、恐怖。
そこに寄り添ってやれたのは、
なぁ、そうだよ、
ここにいるちっぽけな
わたしだった。
のたうちまわって感じた恐怖。
よく頑張った。
よく頑張った。
よく頑張った。