米Googleがここにきてエンタープライズ事業を一段と強化している。6月28日に米国で開催した年次開発者会議「Google I/O 2012」では、IaaSモデルのクラウドサービス「Google Compute Engine」や地理空間情報(GEO)ソリューションの強化などを発表した。


 その後、7月に日本の3都市(東京、大阪、名古屋)で開催した法人顧客向けの「Google Atmosphere on Tour」でも、米国で発表した新サービスの説明や各種サービスの活用事例などを盛りだくさんに披露した。


 Googleのエンタープライズ事業は当初、検索機能を企業向けに提供した「Enterprise Search」から始まった。ただ、同事業が本格的に動き出したのは、2004年(日本では2007年2月)にSaaSモデルの「Google Apps for Business」(以下、Google Apps)を提供開始してからだ。同サービスの全世界での導入実績は現在、500万社、5000万ユーザーに上るという。


グーグルの阿部伸一エンタープライズ部門マネージングディレクターグーグルの阿部伸一エンタープライズ部門マネージングディレクター

 こうしたエンタープライズ事業をさらに加速させようと、ここにきてGoogleは一気にギアチェンジしたようだ。その戦略の勘所はどこにあるのか。先週、Google日本法人であるグーグルのエンタープライズ事業を統括する阿部伸一エンタープライズ部門マネージングディレクターに取材する機会を得たので聞いてみた。同氏はまずGoogleのエンタープライズ事業についてこう表現してみせた。


 「Googleのエンタープライズ事業を端的にいうと、これまでコンシューマー向けに提供してきたGoogleの各種サービスを、業務にも使っていただけるように必要な機能を強化して提供していこうというものだ」


 さらに、「収益モデルの観点から、現状として収益の大半を占める広告モデルだけでなく、企業へサービスを提供することで対価を得る、いわゆるB2Bモデルをしっかりと構築していくのがエンタープライズ事業の使命だ」とも語った。


 すなわち、Googleにとってエンタープライズ事業を強化することは、収益モデルの転換につながるわけだ。同社の直近の四半期(2012年度第2四半期:4-6月期)決算をみると、広告以外の収入は前期比42%増との高伸長したものの、全体の比率では4%とまだまだ小さい。この比率をいかに拡大するか。経営的にはここに戦略の肝があるようだ。

http://msware.jp/microsoft-outlook-2010-p-31.html 

http://msware.jp/microsoft-office-ultimate-2007-p-43.html